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巧妙化する特殊詐欺にご用心 「私はだまされない」そんなあなたが一番危ない


県内で急増する特殊詐欺被害。巧妙化する手口の特徴、だまされないためにどんな対策ができるのか教えてもらいました。

巧妙化する特殊詐欺にご用心 「私はだまされない」そんなあなたが一番危ない

詐欺電話イメージ画像 県内で急増する特殊詐欺被害。今年1月からの被害額は、10月時点で4億4000万円を超え、昨年1年間の被害総額をはるかに上回っています。岡山県警察本部生活安全企画課の橋野正明さんに、巧妙化する手口の特徴、だまされないためにどんな対策ができるのか教えてもらいました。

シリーズ深掘りNo.24

手口1 オレオレ詐欺

警察がお金を
預かって帰ることは
絶対にありません。

警察の捜査に協力してください。

被害者
70代女性
被害総額
900万円

岡山県警のBと申します。最近偽札が出回っているので、捜査に協力をしてください。あなたが持っている銀行口座と支店名を教えてください

C銀行のD支店です

まさにその銀行の行員が、今調べている事件に関与しています。まずはその銀行へ行き、300万円を下ろしてきてください。早くしないと犯人が逃げてしまいます。銀行員にお金を下ろす理由を聞かれたら、家の修繕に必要とうそをついてください。犯人グループの行員にばれると捜査ができなくなります

犯人逮捕のために警察に協力しないといけないと思い、うそをつき通し、お金を下ろしてしまう
300万円を自宅に持ち帰り警察を名乗る男に電話をすると…

お札の番号を1枚ずつ読み上げてください

読み上げていると…

それは偽札です! 今から鑑識を向かわせますので、鑑識にすべてのお金を渡してください

10分後に「警察の鑑識」を名乗る男が自宅を訪れる

 捜査の協力を信じ、300万円を渡してしまう。同じようなやり取りが数日続き、犯人グループからの連絡が途絶え、お金が戻ってくることはなかった。

手口2 還付金等詐欺

ATMを操作しても
お金が返ってくる
ことは絶対に
ありません。

払い過ぎた国民健康保険を返金します。

被害者
60代女性
被害総額
50万円

○○銀行のAです。払い過ぎた国民健康保険を返金します。通帳に振り込むので、キャッシュカードを持ってATMへ行ってください。操作方法は電話で説明します。ATMに着いたら電話をしてください

実在する銀行で、丁寧な口調なので信じ込んでしまう
ATMに到着し、電話をすると…

これから言う数字を一つでも間違えたら返金ができません。残高照会を押してカードを入れてください。今出てきた数字を読み上げてください

間違えてはいけないと、あせる気持ちがさらなるプレッシャーに。残高が照会されている状態だが、そのことに気付かず、そのまま読み上げてしまう

これから振り込みますので振り込みボタンを押してください

 相手が言うままにATM操作を続けていると、通りがかりの人に、「携帯電話で通話しながらATMの操作を要求してくるのは詐欺だ」と言われ、だまされたことに気付いた。振り込んだお金が返ってくることはなかった。

手口3 架空請求詐欺

心当たりのない
「会費未払い」「訴訟」
などの文言が入った
メールが来ても
絶対に相手にしない。

詐欺メールの一例

クリックで拡大画像を表示します

会費の未払いを早く払わないと
訴訟になります。

被害者
60代男性
被害総額
20万円

「会費の未払いがあるのでカスタマーセンターに電話をしてください」(右携帯画面)とのメールが。覚えがないものだが電話をすると…

○○株式会社の会費が未払いになっていて、今日中に払わないと訴訟になります。今日中にお支払いいただけば訴訟を起こすことはないのですが…

指示されるままにコンビニエンスストアに行き、電子マネーカード(※)5万円分を2カ所のコンビニで購入する

※電子マネーカード…前払い式のプリぺードカードで、インターネット通販を利用した際など、カードの裏側に記載されているシリアルナンバー(数字)を入力するだけで支払ができる

実在する企業名で、覚えのない会費だったけれど、訴訟という言葉に驚き、動いてしまう

家に戻り指示通り、電子マネーカードの裏面の目隠しになっているシリアルナンバーを削り相手に伝えようと思ったけれど気になることが…

今さらですが、この会費には心当たりがないのですが

では調べて、登録がないようであればお金は返金します。その場合は払い戻し業者からの返金となります

 電子マネーカードの使い方が分からないまま、相手にカードのシリアルナンバーを伝え、購入した電子マネーをだまし取られてしまう。この行動を何回か繰り返した後、家族に一連の話をして、自分が詐欺に遭ったことに気付いたが、お金が返ってくることはなかった。

架空請求メールはここで見破れる!

◆○○様などの宛先がない
→誰にでも共通して送れるメールである
◆支払い期限が今日、明日と極端に短い
→犯人は時間を短くして周りの人に相談させる時間を与えないようにしている
◆相手の住所が書かれていない
→住所など、重要な情報であるのに、書かれていないというのはおかしい

家族間での密な連絡と、〝留守番電話対策〟で被害防止を

 県内で今年起こった詐欺被害を見てみると、架空請求詐欺、オレオレ詐欺が増加傾向にあり、10月末時点での被害総額は4億4730万円と、昨年同時期の2億7280万円を大幅に上回っています。被害に遭う方の多くは高齢者ですが、架空請求詐欺に関しては、若い方も被害に遭っているという報告も。

 「高齢者のいるご家庭では、普段から家庭内で緊密に連絡を取り合うこと、情報共有をすることが被害防止につながります。在宅中も自宅の電話を留守番電話の設定にしておき、高齢者が犯人と直接対応する機会をいったん遮断する方法も効果的です。犯人は、自分は大丈夫と思っているところに、たくみな話術で付け込んできます。お金にまつわる話で、おかしいと少しでも思う点があれば周りの人に一度相談をしましょう」と橋野さん。

特殊詐欺についての相談窓口
岡山県警察本部 #9110
消費者ホットライン 188

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2017年12月2日号掲載

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