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今こそ見直しのタイミング 意外と知らない損害保険


損害保険の基本と、豪雨後に多く寄せられた質問に、ファイナンシャルプランナーが答えてくれました。

今こそ見直しのタイミング 意外と知らない損害保険

 平成30年7月豪雨を目の当たりにし、また今年は例年より台風の発生数が多く、先日は北海道地震も起こりました。「わが家の損害保険を見直さなければ!」と思っている家庭も多いのではないでしょうか。損害保険の基本と、豪雨後に多く寄せられた質問に、ファイナンシャルプランナー(CFP)の鈴木浩之さんが答えてくれました。

生命保険と損害保険は何が違うのですか。

紙幣イラスト

 生命保険は人の生死のリスクに備える保険で、保険金は定額で支払われます。

 損害保険は偶然の事故や災害によって財産や物に被った実際の損害額を補てんするものです。同じ「ほしょう」でも、生命保険は〝保障〟、損害保険は〝補償〟を使います。

火災保険に加入していますが、補償内容に水災は付帯されていません。
今入っている保険に水災を追加することはできますか。

 保険会社によって途中で水災を追加できる契約、できない契約があります。現在加入している火災保険に水災が付帯できない場合、現在の契約を解約し、新たに別の火災保険に加入する必要があります。

 平成27年9月までは、火災保険の契約期間が最長36年と長く、一年あたりの保険料が安かったのですが、現在の火災保険は、最長10年契約となっています。現在の保険を解約する場合、この点にも考慮が必要です。

今加入している保険が水災をカバーしているかどうかは、
どの保険の何をチェックすればいいですか。

貨幣イラスト

 火災保険の保険証券の「事故の種類」や「保険範囲」の欄をまず確認してください。書き方が分かりにくいなど、不明な場合は加入されている保険代理店や保険会社へ問い合わせてください。

水災で保険の対象となるのは、どんな場合ですか

水災の保険対象図

B建物は、45cm超えで保険金が支払われ、A建物は45cm未満で保険金支払いの対象外となることがあります。

 床上浸水または地盤面から45㎝を超える浸水を被り、損害が生じた場合、保険金が支払われます。

 地盤面とは、建物が立っている基礎部分の最も低い部分からの高さを指します。なお地下室に浸水した場合にはその地下室の床面が地盤面とみなされます。

損害保険の対象は、建物だけでしょうか。
家財は補償されないのでしょうか。

 建物とは別に家財保険に加入していれば補償されます。家電製品や家具などに掛けられる家財保険は、火災保険の特約もありますし、単独で家財保険だけに加入することも可能です。

賃貸住宅に住んでいる場合は、家財保険だけに加入すればいいですか。

 賃貸住宅に住む場合は家主に対する賠償責任保険(借家人賠責)に加入しないといけません。ただし、借家人賠責は特約のため単独で加入できないので家財保険にセットする形で加入することになります。

 家財保険にもオールリスク補償や水災補償を付帯しないといったいろいろなプランがあります。加えて家財保険は地震保険も付帯できるので必要に応じて地震保険の加入も検討してみてください。

水災だけを補償する保険はありますか。

 水災補償は、火災保険の特約ですので、水災だけを補償する保険はありません。

豪雨で車が水没した場合、自動車保険で補償されますか。

自動車イラスト

 車両保険が付いている場合は補償の対象となります。津波で水没した場合は車両保険に地震特約を付けていれば50万円を上限に補償されます。

土砂崩れで家が全壊しました。
水災の保険に加入しているのですが補償されますか。

傘をさす人のイラスト

 土砂崩れの原因が何かで補償されるかどうかが決まります。原因が大雨の場合、水災の補償に加入していれば補償されます。土砂崩れの原因が地震の場合、地震保険に加入していないと補償されません。

高台やマンションの上層階に住んでいる場合、水災特約は不要ですか。

 建物が山際にある場合は土砂崩れの可能性があります。水災は水害だけでなく、土砂崩れや落石等も補償されますので、立地などを確認して必要かどうか検討してみてください。

 参考までに、マンションなど2階以上にお住まいの場合、水災特約を付ける人は減る傾向にあります。

家の近くの堤防が決壊して家が浸水した場合、
水災特約で補償されますか。

家のイラスト

 堤防が決壊した原因が台風や豪雨等であれば水災で補償されますが、決壊の原因が地震であった場合には地震保険に加入していないと補償されません。

これから水災に関する保険に加入する場合のポイントを教えてください。

 建物の立地や地形、ハザードマップを確認したり、古くから住まれている地元の方に過去に起こった災害について聞いてみたりするのもよいと思います。

 同じ補償内容でも保険会社によって金額が異なるなど、火災保険は、比較しにくいという声をよく聞きます。FPなど専門家に相談してみるのもいいと思います。

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2018年9月15日号掲載

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