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マンホールだけに、奥が深~い! ご当地デザイン蓋の世界


今、人気を集めているデザインマンホール。春風が心地よい季節、楽しい一枚を探しにぶらり歩いてみませんか。

マンホールだけに、奥が深~い! ご当地デザイン蓋の世界

 今、人気を集めているのが、町の名産などを描いたデザインマンホール。県内の個性派マンホール蓋(ふた)を集めてみました。春風が心地よい季節、楽しい一枚を探しにぶらり歩いてみませんか。

取材協力・写真提供/各市町村、西粟倉村・赤磐市・真庭市の写真は寺山一志さん提供

デザインマンホールってなに?

 下水道管の中に人が入って点検するために設置されているマンホール。その蓋にさまざまな模様やイラストを描いた「デザインマンホール」が登場し始めたのは、昭和60年ごろから。今では趣向を凝らしたデザインマンホールが全国各地に設置されています。

 マンホール蓋は安全面が第一。形状が丸いのは万が一、蓋がずれても穴に落ちないようにするため。また、滑り止めのために、蓋の表面を細かなデザインにしたり滑りにくい素材で特殊加工するなど配慮されています。

桃太郎のマンホール蓋

岡山市
桃太郎ご一行が下水道を守ります

岡山市でおなじみ、桃太郎の蓋は市の職員がデザインし、昭和61年から設置。当初は「桃太郎を足で踏みつけるのか」との声もあったそう。背景の雲や波、岩は最初のデザインにはなく、後から滑り止めのために加えられました。

カラーぶたの設置場所/イオンモール岡山の市役所筋に面した歩道、岡山市役所分庁舎の本庁舎側歩道

ジーンズ柄のマンホール蓋

倉敷市
ジーンズの聖地に登場したスタイリッシュ系

日本で初めて国産ジーンズを作ったジーンズの聖地・児島のジーンズストリートに昨年お目見え。ジーンズの生地とオレンジのステッチがオシャレな1枚。児島商工会議所(火曜休館)には、実用化されなかった〝幻〟のジーンズ柄のマンホール蓋が展示されています。

設置場所/児島ジーンズストリート

レモン柄のマンホール蓋

瀬戸内市NEW!
中学生がデザインしたキュートなニューフェイス

瀬戸内市内の小・中学生にマンホール蓋のデザインを募集。長船中学校の橘 夢果さんの作品が採用されました。市の特産のレモンや市の木・オリーブ、周りにカラフルな花をあしらった、かわいらしい1枚。この春から設置がスタートしました。

設置場所/市役所本庁、JR邑久駅、JR長船駅など

タヌキ柄のマンホール蓋

西粟倉村

鎌倉時代、狩人に討たれたタヌキが傷を癒やしたことから発見されたという「あわくら温泉」、村の鳥ウグイスと村の花サツキが描かれています。

設置場所/西粟倉村役場前、西粟倉駅前など

キジとブドウ、ツツジ柄のマンホール蓋

赤磐市

旧吉井町の美しい蓋。町の鳥・キジと地ワイン「是里ワイン」の原料でもある特産のブドウ、町の花ツツジが描かれています。

設置場所/赤磐市立城南小学校周辺

醍醐桜柄のマンホール蓋

真庭市

樹齢1000年ともいわれる見事な醍醐桜がモチーフ。マンホール蓋なら1年中満開!

設置場所/真庭市鹿田・栗原・関

備前焼の狛犬柄のマンホール蓋

備前市

天津(あまつ)神社の備前焼でできた狛犬がモチーフ。備前焼のつぼもデザインの候補に挙がったものの、つぼだと表面に凹凸がなく滑りやすいとの理由から狛犬に決定したそう。

設置場所/備前市伊部地内

カブトガニ柄のマンホール蓋

笠岡市

笠岡湾の干拓事業や、高度成長期からの水質汚染による影響で数が減ってしまったカブトガニ。下水道の整備によって、公共水域の水質が改善し、個体数の増加につながることから、下水道のシンボルとして蓋に描かれるようになりました。

カラー蓋の設置場所/笠岡駅周辺

 もっともっとデザインマンホールのことを知りたいーということで、岡山市下水道河川局に岡山市のデザインマンホールの豆知識を、倉敷市環境リサイクル局下水道部に最新マンホール事情を聞きました。
また、デザインマンホールの愛好家(マンホーラー)の寺山一志さんに楽しみ方を教えてもらいました。

岡山市

広報戦略推進班の皆さん。「下水道は大切なライフラインの一つです」

一昨年の発足以来、下水道の役割を広くPRすべく元気に活動中の広報戦略推進班の皆さん

マンホールカード

桃太郎観光センターでもらえる3点セット

桃太郎の向きで流れが分かる!?

 現在岡山市内には、下水だけで約8万8000枚のマンホール蓋があります。そのうち桃太郎マンホール(写真)は約1万2000枚。昭和61年に始まった電柱の地中化に伴う道路の美装化の一環として、設置が始まりました。

 市内中心部の至るところにある桃太郎マンホール。桃太郎がいろんな方向に向いていること、気付いてました?

 実はこれ、どの方向に下水が流れているのか一瞬で判別できるようになっており、下水は桃太郎の頭の方向に向かって流れているそうです。

 下水道河川局の若手チーム「広報戦略推進班」では、デザインマンホールをきっかけに下水道に興味を持ってもらえたらと、マンホールカード入れを制作。「ももたろう観光センター」でマンホールカード・マンホールコースターと一緒に配布しています。県外の観光客にも人気の桃太郎カード。ゲットして友達に自慢しちゃいましょう。

岡山市マンホールコレクション

特産のマスカットと桃柄のマンホール蓋 菊柄のマンホール蓋 うちわ柄のマンホール蓋 樫とサツキ柄のマンホール蓋
特産のマスカットと桃がおいしそうな蓋。
設置場所/北区津高
岡山市の花・菊をモチーフにした鮮やかな一枚。
設置場所/南区小串
撫川といえば透かしが特徴のうちわが有名。
設置場所/北区撫川
旧灘崎町の町の木・樫(かし)と町の花・サツキがあしらわれています。
設置場所/灘崎地区内。カラーのふたは児島湖流域下水道浄化センターに展示。毎年9月に開催の下水道ふれあいデーなどで見学可

倉敷市

須田直子さんと金山友美さん「デザインマンホールをきっかけに、身近な下水道について興味を持っていただけたらうれしいです」

下水道部下水建設課で下水道管の設計などに携わる、須田直子さん(左)と金山友美さん
写真の蓋は市の花でもある阿智神社の藤がモチーフ。設置場所/倉敷駅前など

マンホール鉄板

デビューを待つ真新しい「マンホール鉄板」。直径60㎝、実物を忠実に再現しています

マンホール蓋で鉄板焼き!?

 現在倉敷市内には、約7万枚のマンホール蓋が設置されています。デザインマンホールの種類は、細かな柄違いを含めると20種類以上。カラーのものは、主に倉敷駅前や駅前商店街などで多く見つけられます。

 倉敷市では、下水道PRの一環として、藤の花のデザインマンホールを加工した鉄板を制作。この鉄板でパンケーキなどを焼くと、マンホールの柄が転写される仕組み。マンホール鉄板焼きは今夏、市のイベントでお披露目予定。楽しみに待っておきましょう!

倉敷マンホールコレクション

特産のマスカットと桃柄のマンホール蓋 菊柄のマンホール蓋 うちわ柄のマンホール蓋 樫とサツキ柄のマンホール蓋
「くらモニ」のふた。世界に一枚のレアもの。
設置場所/倉敷駅前商店街
タケノコ栽培が盛んな真備地区のキャラクター・マービー(写真提供は寺山一志さん)。
設置場所/真備町
船穂地区は、マスカット・オブ・アレキサンドリアの産地として有名。
設置場所/船穂町
藤の花のデザイン違い。このデザインを元に鉄板が作られました。
設置場所/倉敷駅周辺
藤のマンホールカード

集めて楽しいマンホールカード

 全国各地のデザインマンホールがカードになった「マンホールカード」が人気。岡山市では現在、桃太郎のカードを「ももたろう観光センター」(北区駅元町一番街)で無料配布中。倉敷市では現在、第1弾「藤」、第2弾「ジーンズ」の2種類を発行。藤のカードは、倉敷館観光案内所(中央)、ジーンズのカードは児島公民館(児島味野、月曜休館)で無料で配布中。

 全国各地にある配布先に立ち寄れば、その町のマンホールカードが無料でゲットできるので、集めて楽しみませんか。

詳しくは「下水道広報プラットホーム」のHP=http://www.gk-p.jp/をチェックして。

寺山一志さん「蓋の表面のゴミを払うハケは必需品」

マンホーラー 寺山一志さん

 会社勤めをしながら、オートバイやキャンピングカーで全国各地を旅行。マンホールコレクションは自身のブログ「旅の道草、絶景美景」で紹介。また、全国各地の蓋が見られる投稿サイト「日本マンホール蓋学会」のサポートメンバーでもあり、「さんたろう」の名前で投稿中。
 お薦めの旅先は、カラー蓋が多数設置されている山口市の湯田温泉と、鬼太郎マンホールが楽しい鳥取県境港市の水木しげるロード

金太郎柄のマンホール蓋

岡山で一番印象に残っているのは、勝央町のもの。「なぜ金太郎?と疑問に思い調べてみると、金太郎のモデルになった坂田金時が九州の賊を討伐に向かう途中、勝央町で熱病にかかって亡くなったそうなんです。マンホールのおかげでひとつ勉強になりました」

マンホールは旅を楽しむチャンネルの一つ

 岡山市東区に住む寺山一志さんは、マンホールの蓋を求めて県内の合併前の全市町村をオートバイで駆けたというマンホーラー。北海道・阿寒湖を旅行中に見つけたカラーマンホールに心奪われて以来、旅を楽しむためのチャンネルの一つとしてマンホールウオッチングを楽しんでいます。

 今ではデザインの微妙な違いで町や区の境を越えたことが分かるほど。写真も趣味で、撮りためたコレクションはブログなどで紹介しています。

 「マンホールの蓋は、自然・文化・名産など、町の魅力を教えてくれる路上の語り部。なぜこのデザインなんだろう? と調べてみると、意外な歴史にたどりつくこともある。マンホールだけに、とっても奥が深いんです」

県外のお気に入り

タロとジロ柄のマンホール蓋 御柱祭がモチーフのマンホール蓋
北海道稚内市で見つけた樺太犬タロとジロの蓋。「歩道のものは傷んでいたので、浄化センターまで撮影に行きました」 7年に一度行われる長野県諏訪大社の「御柱祭」をモチーフにした勇壮な1枚。長野県諏訪市で撮影
美咲町のマンホール

教えて!マンホール撮影のコツ

◆お気に入りを見つけたらとりあえず1枚撮影。周囲には同じ柄の蓋があることが多いので、少し歩いて、なるべくきれいなものを見つける。
◆蓋の表面についている葉っぱやゴミなどは、ハケできれいにしてから撮影する。
◆電線・電柱・自分の影が写り込まないよう注意。真昼は頭上に太陽があるので、影が写りやすい。午前中やくもりの日がお薦め。どうしても影が写る場合は、日傘やレフ板などでマンホール蓋全体をすっぽり影にし、ストロボをたく。鍵穴を下側にして、上から太陽光が差す状態がベスト。(上写真)
◆車や自転車、他の歩行者の邪魔にならないように十分注意する。

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2017年4月22日号掲載

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