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9月は防災月間 即実践! わが家の防災対策


近年、大規模な自然災害が続発しています。9月は防災月間。家庭でできる備えを見直してみましょう。

9月は防災月間 即実践! わが家の防災対策

 「熊本地震」「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」など、近年、大規模な自然災害が続発しています。命を守るためには、気象の変化に注意し、早めの防災対策や避難行動が求められます。9月は防災月間。家庭でできる備えを見直してみましょう。

徳田恭子さん似顔絵

取材協力 徳田恭子さん

【プロフィル】2004年からNPO法人まちづくり推進機構岡山(愛称・うぶすな岡山)理事。住民参加の防災マップづくり、防災講演・イベントの企画・運営など、防災啓発活動に取り組む。
HP= http://www.ubusuna.jp/

ハザードマップを手に入れよう!

岡山市ハザードマップ

岡山市内の洪水・土砂災害ハザードマップの一例。予想される浸水被害と土砂災害の起こりやすい地域を表示。平成28年3月更新。更新されるごとに最新情報の入手を

倉敷市北部ハザードマップ
倉敷市南部ハザードマップ

倉敷市のハザードマップの一例。予想される浸水被害と土砂災害の起こりやすい地域などを表示。平成29年2月更新。更新されるごとに最新情報の入手を

都道府県別自主防災組織率
順位 都道府県 H29.4.1現在
自主防災組織率
1 兵庫県 97.3%
2 山口県 97.0%
3 大分県 95.8%
4 石川県 95.3%
5 愛知県 95.2%
全国 82.7%
40 岡山県 74.3%

平成29年版「消防白書」より引用

 ハザードマップは被害予測地図ともいわれ、自然災害による被害を予測し、洪水・土砂災害、津波などについて、被害の想定範囲や避難場所などを地図化したものです。各市町村のホームページで公開されているほか、「国土交通省ハザードマップポータルサイト」では、知りたいエリアの住所を入力すると、災害リスクが一目でわかるように表示されます。まずは、自分が住むエリアのハザードマップを手に入れましょう。

 また、ハザードマップを事前に確認しておくことで、いざ災害が発生した場合、迅速・的確な避難行動につながります。

岡山県の防災意識の低さが浮き彫りに
自主防災組織の活動に賛同し参加を

 阪神淡路大震災で、何万人もの命が近隣住民の協力で救出されたことで、以来「自主防災組織」の活動が注目されています。自主防災組織は、〝自分たちの地域は自分たちで守る〟という考えに基づき、災害から地域を守るために、学区や町内会単位で活動する組織。

 平成29年4月1日現在の都道府県別の「自主防災組織率」を見てみると、1位が兵庫県97.3%、2位が山口県97.0%、3位が大分県95.8%と続き、岡山県は40位で74.3%という状況です。「自主防災組織率の数値だけを見て、防災意識が高いか低いか一概には判断できませんが、岡山県に関しては、災害が少ないという県民の意識からこのような状況を招いていると考えられます。もっとご近所付き合いをして、共助意識を高めるべき」と、防災活動に取り組む徳田恭子さんは呼び掛けます。

 自主防災組織率を高めるためには、個人としてはどのようなことができるのでしょうか。

 「町内会の役員を嫌がらないこと。そして町内会で組織を作ろうという声が上がったら賛同し、参加意識を持つことです。そのためにも、日ごろからのご近所付き合いが大事になります。あいさつをする、町内会行事に参加するなど個人としてできることから始めてほしいですね」と徳田さん。

 「通信、交通、ライフライン、社会的システムなど、すべてがまひしてしまった状況下で、助け合えるのはご近所同士だけです。防災の大きな力になるのが、地域の人々が協力して災害に立ち向かう〝地域防災力〟です。個人の力には限界があります。地域に住む人々が災害に対する知識を深め、地域の強さ・弱さを理解し、地域でこれから何をすればよいのかを考えることが自主防災活動の第一歩となります」と続けます。

 この機会に、わが家の危機管理を即実践しましょう。

わが家の状況、避難場所の把握を

 自分が住む建物や避難場所もチェックしておきましょう。まず、今住んでいる家屋の耐震度を確認しましょう。要注意なのが、昭和56年5月以前に建てられた木造住宅。住宅の耐震基準が変わる前の木造住宅では、これまでの震災でも大きな被害が出ています。岡山市、倉敷市などでは、耐震診断や改修の費用面でのサポートも実施されています。

 液状化現象が起こりやすいかどうかなど、地盤のチェックも重要。地盤が弱いと地面が変形し建物の倒壊などの被害が発生しやすくなります。併せて自宅の海抜も把握を。

 次に災害発生を想定し、どこに避難し、家族間でどう連絡を取り合うのか話し合いの時間を持ちましょう。住んでいるエリア指定の避難場所を確認し、避難できる高層ビルが自宅付近にあるのか、そこに到達するためのルートは複数確保できるのか、車が使えなくなることを考え、今住んでいる所から高台まで歩いて何分掛かるのかなどの確認も大切です。家族で意見が食い違うこともあるので、しっかり話し合いましょう。また、いざという時の連絡方法も決めておくべきです。NTTの災害用伝言ダイヤル「171」や、災害対策アプリなどを活用するといいですね。

 また災害は、自宅に居るときに起こるとは限りません。家族が離れているときに被災した際の、最終的に落ち合える避難場所も決めておきましょう。

知っておきたい
わが家の状態とルール

◆液状化は?
□する □しない
◆家の耐震補強は?
□必要 □必要ない
※昭和56年5月以前の
木造住宅は要注意
◆住まいは海抜(  )m
□家族の避難場所を決めている
□避難ルートを歩いてみた
□緊急の連絡方法を決めている

確認済にチェックを

非常持ち出し品は1人1つ、1階に震災用、2階に水害用がベスト

 最低限準備しておきたい非常持ち出し品は左表の通り。どれも手軽に手に入るものばかりです。非常持ち出し品は、家族に1つではなく、小学生以上なら1人1つリュックに入れて用意するのが原則。また、震災用の非常持ち出し品は玄関または、玄関に一番近い収納場所に、水害用の非常持ち出し品は2階に置いておくことが理想です。小さなお子さんのいる家庭では、子ども用のリュックに、絵本やおもちゃなどを入れて準備をするのもいいですね。

 食料品については、消費しながらストックできる冷凍おにぎりと缶詰を常時用意。水は、毎日お風呂に入る前に大きめのペットボトルにくみ、次の日はその水をお風呂に利用する繰り返しがお薦め。この方法なら毎日新しい水を無駄なく備えることができます。備蓄食品の賞味期限が近づいたら、家族で被災した体験を味わうためにも、家の電気を消して、みんなで食べる体験をしてみるのもよいでしょう。

最低限そろえたい
非常持ち出し品

非常持ち出し袋に入れたらチェックを
◆日用品
□携帯ラジオ
□予備電池
□レジャーシート
□懐中電灯(電池不要の手動式がベター)
□ライター
□筆記用具
□ウエットティッシュ
□ガムテープ(油性マジックで文字を書き伝言メモとして)
□はさみ(サバイバルナイフなどもよい)
□ラップ(食器が洗えないことを想定して)
◆貴重品
□預金通帳の番号の控え
□印鑑
□保険証などのコピー
□車や家の予備の鍵
□現金(公衆電話などで使えるよう小銭も用意)
◆食料品
□非常食
□水
◆衣類
□タオル
□下着
□靴下
□軍手
◆救急薬品
□ばんそうこう、消毒液、常備薬など
◆その他
□ヘルメット

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2018年8月25日号掲載

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