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今夏の参院選では新たに約240万人が有権者に 18歳、19歳 気になる!どうなる?投票率


7月の参議院議員選挙から新たに選挙権を得る18歳、19歳。しかし、10代有権者に投票を促すには?
ここでは、20代の娘さんを持つ50代の夫婦に〝選挙会議〟を開いてもらいました。

今夏の参院選では新たに約240万人が有権者に 18歳、19歳 気になる!どうなる?投票率

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 猛暑を控えた今〝240万人〟に注目が集まっています。240万人とは、7月の参議院議員選挙から新たに選挙権を得る18歳、19歳の人数。2年前、衆議院議員選挙の投票率が戦後最低の52.66%、中でも20歳代は32.58%だっただけに、今回の10代に期待したいもの。
 しかし、10代有権者に投票を促すには? ここでは、20代の娘さんを持つ50代の夫婦に〝選挙会議〟を開いてもらいました。

50代夫婦の〝選挙会議〟から

7月の参院選まで1カ月余りだけど、娘は投票に行くのかなあ。何か聞いてる?

今回も行かないそうよ。それに幼児がいるので子ども連れで投票所に入るのは禁止されているし、誰に投票すればよいのかもイマイチ分からないと言っていたわ。

1年前の公選法改正では18歳まで選挙権が引き下げられただけでなく、子ども連れで投票所に入ることもOKになったんだよ。娘に教えてやろうよ。

そうね。でも新聞やテレビでニュースを見ても、政治不信になりそうな話題も多いでしょう。ところで、今さらだけど、どうして18歳まで拡大しなければならないの?

投票できる若者を増やさないと、国会や地方議会が高齢者のための意見、政策ばかりになってしまうからだって言ってた。若い世代にもっと政治に関心を持ってもらい、その声を政治に生かそうということらしいよ。

それも分かる気がするわ。私たちが20代のころは、出掛ける用事の前か後に、「寄れたら投票に行こうか」って感じだったじゃない。自分たちが楽しみにしているレジャーや用事が優先しても仕方ないと思うわ。娘も「街頭でおじさんたちが熱く語ってるけど、名前の連呼ばっかり。内容は難しすぎて興味を持てない」と冷めてたわ。魅力を感じなければ無理もないと思う。

岡山県選挙区 前回までの選挙結果

第23回参議院議員選挙
(2013年)
第22回参議院議員選挙
(2010年)
第21回参議院議員選挙
(2007年)
定数1 候補者数4 定数1 候補者数3 定数1 候補者数5
有権者数 157万6112人 有権者数 157万7416人 有権者数 158万3357人
投票者数 77万0478人 投票者数 89万8652人 投票者数 93万6900人
投票率 48.88% 投票率 56.97% 投票率 59.17%
岡山県知事選挙
(2012年)
 
当日有権者数 155万9984人
投票者数 60万2770人
投票率 38.64%

時代は変われど、娘も同じだなあ。ある評論家がテレビ討論で「18歳、19歳に投票権を引き下げただけで、若者に届く政治が実現するわけではない」と言っていたけど、全く同感。重要なのは10代の有権者が投票所に背中を向けないようにしないといけないね。

若者層の投票率が高くなれば、実家のおじいちゃんも若者を見直すかも。「近ごろの若者は…」が口癖で悲観的なことばかり言うから。

選挙のたびに投票率が伸びないことが話題になり、今回有権者が240万人も増えるんだから期待したいね。昭和の時代は、新聞を読むかテレビの政見放送を見て判断していたよね。今は多くの候補者がインターネットで選挙運動をしているし、ツイッターやとフェイスブックなどのSNSを利用している若者には、情報収集しやすい環境が整っているよね。

ただし、ネットの情報は速報性はあるけど、新聞記事はニュースの背景などを多角的に伝えていて信頼性が高い。新聞から正確で多様な情報を得て投票できればいいけど、10代は受験勉強や部活動で忙しいと思うわ。

平成25年7月21日の参院選の投票率(※)

開票区名 岡山市北区 岡山市中区 岡山市東区 岡山市南区 倉敷市
投票率(%) 男女の合計 48.54 48.71 49.79 46.83 45.78
前回との差 男女の合計 ー6.20 ー6.79 ー7.06 ー6.75 ー8.89

まずは親がお手本を

岡山県では2年前から県下の小・中学校で「選挙の出前授業」をやっていたのが話題になったね。昨年は県下の高校生まで対象を広げ、希望校の小学校と高校併せて16校で実施したそうだよ。講義だけじゃなく、市から借りた本物の投票箱を使って模擬投票も。

予行演習をしたのね。その成果が今度の投票率になるわけね。若者対象のあるアンケート調査で、10代有権者の6割が「投票に行く」と答え、一方で投票に行くこと自体は「不安や戸惑いがある」が半数いたそうよ。

今から少しずつでも社会で起きていることに関心を持つことが重要なんだと思うね。難しく考えずにテレビのニュースや気になる話題があったら調べてみる。分からないことは家族や、身近な大人に聞いて話題にするくらいでもいい。

若者の政治参加が進めば政治の在り方を変える大きな力になるから、若者が政党や候補者を吟味して1票を投じる意味は小さくないことを伝えるべきね。そのためには私たち大人が、まずはお手本を示す(投票する)ことが重要ね。

岡山県下でこれから行われる主な選挙

●第24回参議院議員通常選挙

平成28年7月25日(月)の任期満了に伴い、
6月22日(水)公示 7月10日(日)投開票(いずれも予定)
●岡山県知事選挙

平成28年11月11日(金)の任期満了に伴い、
10月6日(木)告示 10月23日(日)投開票(いずれも予定)
●岡山県議会議員補欠選挙(岡山市北区・加賀郡選挙区)

欠員1による便乗補欠選挙として
10月14日(金)告示 10月23日(日)投開票(いずれも予定)

この記事は、岡山県選挙管理委員会(http://www.pref.okayama.jp/soshiki/156/)への取材と、総務省ホームページ(http://www.soumu.go.jp/ )を基にしています。
(※)岡山県選挙管理委員会「参議院 岡山県選挙区 選出議員選挙投票結果(国内+在外)」より一部抜粋

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2016年6月4日号掲載

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