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願いかなう町 美星で星空ピクニック


夏休みは美星町へ星空ウォッチングや星のイベントに出掛けませんか。

『願いかなう町 美星で星空ピクニック』晴天日が多く、瀬戸内海の安定した気流から、国内でもトップクラスの星空を見ることができる井原市美星町。岡山市内からも車で1時間半とアクセス良好なので、夏休みは美星町へ星空ウォッチングや星のイベントに出掛けませんか。※美星天文台から撮影

美星町と星に関するトリビア

★流れ星伝説…はるか昔、流れ星が空中で3つに分かれ、美星町に落ちました。村人は、これを神さまの使いと信じ、〝星尾神社〟〝高星神社〟〝明神社〟を建て厚く信仰しました。それからいつしか〝星の郷(ふるさと)〟と呼ばれるようになったそうです。

★光害防止条例…平成元年、全国初の同条例を制定。美しい星空を守るため、美星町では、屋外照明は必要最小限(水平以上に光がもれないように傘をかぶせるなど)にし、必要なもの以外は、夜10時以降は消灯するように市や市民、事業者が協力するよう定められています。

★ビール会社との「まちづくり」に関する協定…平成24年に、美星とサッポロビールのロゴマークの〝星〟つながりから結ばれた協定。井原市内で同社のビールジャンル全製品を購入すると、「まちづくり協力金」として、缶・ビン1本、樽生1ℓに付き1円が井原市へ提供され、まちづくりの財源として活用されています。

美星町で星空を観る前に夏の注目星座をチェック

 8月中の午後9時~10時ごろ、美星町の夜空に輝く満天の星。まず、真上の空に輝く一等星を探してみましょう。こと座のベガ、七夕の織姫星です。次にこと座から、南にこぶし3つ分下がってみましょう。わし座の一等星アルタイル、彦星が輝いています。今度は、ベガから、東にこぶし2・5つ分下がりましょう。はくちょう座の一等星、デネブが輝いています。この3つを結んだのが、夏の大三角になります。また、8~9月にかけて、夏の大三角の中を流れる「天の川」が観られるのも美星町ならでは。

 次に南の空、地平線から約30度に赤っぽく輝く一等星、さそり座のアンタレスを探してみましょう。今年は右上に輝いている土星も観ることができます。

 流れ星に願いごとをしたいなら、8月12日(水)、13日(木)午後10時~翌午前4時にかけて観られるペルセウス座流星群は必見。流星群のもとになる約1㎜のチリが地球の公転軌道付近にあり、地球がそこを通るときに、チリが大気に突っ込んできて流れ星に観える現象です。今年は月の影響を受けないので、晴れれば美星町では1時間に50個ほど観ることができそう。

取材協力=美星天文台 技師・前野将太さん

満天の星を観るための条件

(1)晴れていること
(2)空がかすんでいないこと(黄砂など)
(3)月が出ていないこと(新月や三日月)

7月下旬から8月中の午後9時~10時の星座早見表

ペルセウス座流星群。高見直樹さん撮影(平成25年8月12日)

夏休みに家族で行ける、星に関するイベントや、オススメスポット、県内にある全国唯一の天文施設などを紹介します。

美星町で満天の星が見えるスポット

美星天文台

 平成5年、標高420mの美星町五万原公園に設立された美星天文台。当時、公開用としては国内最大だった口径1.01m望遠鏡で、誰でも星を観察することができます。現在も年間来館者数は1万人を超え、夜間の観望会では、職員が望遠鏡で、季節の天体を見せてくれます。

開館時間 入館料
昼間 9:30~16:00 小学生以上
300円
夜間 18:00~22:00
※夜間の開館日は金・土・日・月曜

問い合わせ
TEL.0866(87)4222 美星町大倉1723-70
木曜、祝日の翌日は休み HPはこちら→「美星天文台

★イベント★ ペルセウス座流星群を見る会

 美星天文台では、8月12日(水)に、広場に寝転がり、ペルセウス座流星群を観察します。今年は月明かりの影響を受けないため、快晴であれば多くの流れ星を観ることができそう。美星町の特産物を扱った屋台も出店されます。ちょうどお盆なので、家族で星空ピクニックに出掛けませんか。

【イベント概要】

日時 8月12日(水)22:00~翌3:00
場所 中世夢が原(美星町三山5007、美星天文台隣)
参加費 入場料300円
駐車場 夢が原駐車場および美星天文台第2駐車場
※受け付け・入場は19:00~翌2:00。悪天候時は中止(12日の昼過ぎに同天文台HPで案内)。予約不要

★星空ウオッチングにあると便利なもの★

  • ★懐中電灯(足元を照らす程度の弱光のもの)
  • ★方位磁石
  • ★星座早見盤
  • ★虫よけスプレー
  • ★双眼鏡
  • ★羽織るもの(体温調整)
  • ★レジャーシート

井原市星空公園

 元は、海上保安庁の美星水路観測所の施設だったところを、井原市が国から貸与を受け、管理運営しています。標高500mを超え、水平以上は、視界をさえぎるものがないので、美星町で一番の星空観測スポット。
 口径60㎝望遠鏡を備え、月に1度美星天文台職員が観望会を行っています。参加無料、予約不要で誰でも参加できます。直近は、8月26日(水)午後8時~9時開催。

問い合わせ
TEL.0866(87)4222 美星町宇戸1165-54
駐車場あり

★一休みするならココ★

ジェラートは
230円から

徳山牧場アイス工房 星の郷産直プラザ店

 美星に来たら、この時季にぴったり「徳山牧場アイス工房」のジェラートをぜひ食べてみて。一番人気は、自家牧場のしぼりたて牛乳で作る、濃厚だけど後味すっきりのミルク味。そのほか、季節に合わせていちごやピオーネなど限定のフレーバーもそろっています。

問い合わせ
TEL.0866(87)3380 美星町西水砂45-1
営業時間は平日10:00ごろ~16:30ごろ
(土・日曜は9:30ごろ~17:00ごろ)
火曜定休(祝日は営業)※売り切れ次第終了

★美星町宿泊施設★

星空農園コテージ

 コテージ2棟を完備し、1棟に付き大人4人まで泊まれます。バーベキュー場あり(用具の貸し出し可能)。コテージ利用は土・日曜、祝日のみ(12~2月は休館)。

予約・問い合わせ 美星支所美星振興課
TEL.0866(87)3113 美星町大倉1724-3 駐車場あり

星の郷アクティブヴィラ(ペンションコメット)

 標高約300mの高原にあり、庭で満天の星空を観賞できます。10部屋20人まで宿泊可能。和牛サーロインステーキや管理人が作った野菜の料理が楽しめます。

予約・問い合わせ
TEL.0866(87)2926 美星町星田2-60 駐車場あり

晴天日が多く、気流が安定しているなど観測条件が良いことから、岡山県には、国内の主要な天文施設が充実しています。

★実は国内トップクラスの天文施設が充実!岡山は日本の天文の重要地

完成図

口径3.8mアジア最大級の望遠鏡

国立天文台岡山天体物理観測所

 現在、アジア最大級となる口径3.8mの主鏡を持つ「光学赤外線望遠鏡」が京都大学によって、国立天文台岡山天体物理観測所の敷地内で組み立てが終了し、調整が進められています。特徴は、日本初となる18枚の分割鏡を使用していること。現在建設が進められている、口径30m級の望遠鏡は1枚鏡では製作できないので、それに対応するための技術開発とノウハウ蓄積の役割を果たしています。
 平成30年度中の本格観測を目指し、現在はドームを建設中。完成後は、宇宙最大の爆発現象であるガンマ線バーストやブラックホールなどの、突然激しい活動性を示す天体や現象の原因を探ったり、太陽系外惑星の探索とその性質の調査などが行われる予定。

口径1m(写真)と口径50㎝の望遠鏡を使って年中無休で観測しています。同センターに隣接する展示棟ではスペースガードに関するパネルが展示してあり、見学することができます

国内唯一の専門観測施設

美星スペースガードセンタ―

お話をうかがった日本スペースガード協会
課長
西山広太さん

 美星スペースガードセンターの役割は主に2つあります。①地球に接近・衝突するかもしれない天体の発見、追跡、監視②スペースデブリと呼ばれる宇宙ゴミ(役割を終えた人工衛星、打ち上げに使ったロケットやそれらの破片)の発見、監視です。
 20世紀末に、恐竜絶滅の原因となった衝突天体が作ったクレーターが発見されたこともあり、世界各地でスペースガードへの関心が高まりはじめました。日本でも専門の観測を行う唯一の施設として、同センターが岡山県に建設され、平成12年より観測を開始しています。

問い合わせ
TEL.0866(87)9071 美星町大倉1716-3

★イベント★ 国立天文台岡山天体物理観測所 特別公開2015

 岡山天体物理観測所で発見された「太陽系外惑星」に名前が付けられます。それを記念し、同所では8月29日(土)午前9時30分~午後4時30分「太陽系外惑星」についての講演会を開催。講演会が行われていない時間は、いつもは入れない国内最大級の1.88m反射望遠鏡を間近で見学できます。参加無料。予約不要。また、隣接する岡山天文博物館では、「夏のこども祭り」を同日開催。博物館は入場料要。

太陽系外惑星に名前を付けよう!

同所で発見された惑星を含めた11個の太陽系外惑星の名前の一般投票が8月中に行われます。
岡山にちなんだ名前の候補もあるかも。詳しい投票方法は「太陽系外惑星 名前」で検索を

【イベント概要】

会場 岡山天体物理観測所 1.88m反射望遠鏡ドーム
日程 8月29日(土)9:30~16:30
内容 ◆11:00~12:30「岡山で見つけた太陽系外惑星」講師:佐藤文衛さん(東京工業大学准教授)
◆14:00~15:30「188㎝望遠鏡の新観測装置マスカットで探る太陽系外惑星」
講師:成田憲保さん(自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター特任助教)

予約・問い合わせ
TEL.0865(44)2155 浅口市鴨方町本庄3037-5

美星町地図

「リビングおかやま」2015年7月25日号掲載

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