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身近で頼りになる医師あなたにはいますか


身近で頼りになる医師あなたにはいますか

身近で頼りになる医師あなたにはいますか

イラスト/銀杏早苗

教えてくれたのは…
髙田実咲さん
岡山県保健福祉部医療推進課
髙田実咲さん

体調が悪いとき、どんな病院に行きますか。安心して相談できる医師はいますか。身近な医師「かかりつけ医」が今見直されています。
そこで岡山リビング新聞社では、本当に頼りになる「良きかかりつけ医」選びに役立つ情報を、連載でお届けします。

第1回は、岡山の医療体制の中で今かかりつけ医がどんな役割を期待されているのか、岡山県保健福祉部医療推進課の髙田実咲さんに伺いました。

〝かかりつけ医〟とはどんなお医者さん?

●日常的な診療を行っており、診療科目にとらわれず、
 病気や健康管理について継続して相談できる

●必要に応じて、専門的な医療機関を紹介してくれる

●患者さん本人はもちろん、
 家族の病歴や健康状態も把握している

~岡山県の救急搬送の流れ~

軽度→重度

(1)比較的軽症の患者さんに対応する(患者さんが自ら歩いて受診する)「初期救急医療機関」
かかりつけ医、または休日・夜間急患センター(県内3カ所)、休日歯科診療所(5カ所)、在宅当番医制に参加する診療所

(2)救急車で搬送、初期救急医療機関から紹介される救急患者に対応する「二次救急医療機関」←地域ごとに、休日・夜間対応が可能な病院が日を決めて順番に担当する病院群輪番制病院等

(3)二次救急医療機関で対応できない重症の患者さんを受け入れる「三次救急医療機関」←救急救命センター(県内5カ所)

「夜間・休日に緊急で診てもらいたい」
そんな時に活用できるのが
「おかやま医療情報ネット」
http://www.qq.pref.okayama.jp/)。
目的や症状にあった医療機関を検索できます。
また、小児の場合「小児救急医療電話相談」
も開設されており、看護師等の専門家が症状への対処法や医療機関への受診についてアドバイスしてくれます。

小児救急医療電話相談
♯8000、またはTEL.086(272)9939
※9月1日から小児救急医療電話相談の
相談時間が下記のように延長されました。
●平日=19:00~翌朝8:00
●土・日曜、祝日(年末年始を含む)
=18:00~翌朝8:00

かかりつけ医が注目される理由とは?

かかりつけ医への受診が救急医療の負担減に

岡山県内で救急車で搬送される患者さんのうち、約4割が軽症者。その割合は年々増加傾向にあり、救急隊や二次・三次救急医療機関の負担も増えています
(平成19年に約7万1000人だった救急搬送患者は平成24年には7万8000人と約1割程度増加)。
軽症者の搬送が増えると、一刻を争う重症の患者さんの受け入れができない、治療が遅れるなどの支障が生じる恐れがあります。
明らかに重症ではない場合は、まずは初期救急医療機関である身近な医療機関=かかりつけ医を受診。そこでの判断を受けて二次救急医療機関を受診していただくことが、患者さんにとってもスムーズな受診を可能にし、救急医療全体の負担減にもつながります。

地域の良質な医療サービスの中心を担うのが、かかりつけ医

現在、地域で医療・介護等のサービスを受けられる「地域包括ケア体制」の構築を目指す中で、かかりつけ医はその中心を担う存在。
訪問看護や介護サービスを提供する事業者と連携しながら、一人一人が住みなれた地域の中でより良い生活を送れるようにサポートする役割が求められています。
特に、さまざまな病気を併発する可能性が高い高齢者の医療は、これまでかかってきた病気や体質などを把握し、幅広い診療科目を診られる、かかりつけ医が果たす役割が大きいでしょう。

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かかりつけ医をもっと身近に―新しい取り組みもスタート

岡山県では、かかりつけ医(診療所)と病院が患者さんの情報を共有できる医療ネットワーク「晴れやかネット」(http://hareyakanet.jp/)を昨年から運用開始。患者さんの同意を得た上で、大きな病院で受けた診察の結果が診療所に送られるので、かかりつけ医から詳しく説明を受けることなどが可能です。
今年3月からは、保険薬局や介護施設との連携も始まりました(8月末時点で、病院113施設、診療所221施設、薬局98軒、介護老人保健施設4施設が参加。登録患者数は8/22時点で3537人)。

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次回は、自分に合ったかかりつけ医を選ぶポイントについて掲載予定です(10月下旬に掲載予定)。

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2014年9月27日号掲載

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