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特集記事

岡山育ちの一杯でホッとひといき 紅茶で和み時間


慌ただしい毎日、一杯の紅茶は香りと味わいで心を和ませてくれます。リラックスタイムのお供に、岡山育ちの紅茶はいかが。

岡山育ちの一杯でホッとひといき 紅茶で和み時間

 慌ただしい毎日、丁寧に淹(い)れた一杯の紅茶は、香りと味わいで心を和ませてくれます。これからの季節はアイスティーもおいしいですね。リラックスタイムのお供に、岡山育ちの紅茶はいかが。新見市と高梁市の紅茶農園を取材しました。

新見“日本のダージリン”から世界へ

宮本英治さん

紅茶農園・専門店「アーリーモーニング」
宮本 英治 さん

 雲海やパラグライダーのスポットとして知られる新見市の大佐山。宮本英治さんの紅茶農園「アーリーモーニング」はその中腹にあります。「インドのダージリンに似た、紅茶の栽培に最適な土地なんですよ。標高が高いため朝夕の寒暖差が大きく、傾斜がきつく水はけがいい。小阪部(おさかべ)川から立ち昇ってくる霧も、紅茶の香りを深める恵みです」

 宮本さんの紅茶「EIJI MIYAMOTO」は奥行きのある香りと渋味やコクによる複雑な味。四季折々の紅茶もあり、春摘みのファーストフラッシュは花のような香り、夏摘みのセカンドフラッシュは深みのある渋味とブドウのようなフルーティーさ、秋摘みのオータムフラッシュはスパイシーな風味が楽しめます。

 紅茶愛好家にも人気で、県内だけでなく、首都圏の百貨店や専門店などでも販売されています。紅茶の輸出入で知られるイギリスの東インド会社に認められ、2016年にはロンドンの紅茶専門店でフェアも開催されました。志しているのは、国を超えて、紅茶を愛する人たちの営みの一部になれるようなものづくり。「紅茶は世界中で飲まれ、その土地の歴史や文化、人の心や誇りとともにあるもの。そのことに敬意を持って紅茶作りをしていきたいです」

 厳選したアッサム種を中心に栽培している茶畑は、紅茶に雑多な香りが残らないようほぼ無肥料に近い状態で、害虫の対策も最低限に。茶葉は丁寧に手摘みで収穫しています。「手間がかかりますが、心から誇れるものを作るためにやっていること。気候は毎年違いますし、木も成長し、気温や湿度によって発酵の具合も変わり、紅茶の味は毎年変化していきます。私自身も木々とともに成長し、木々と対話をし、より深い味を求めていきたいです」

小阪部川の霧

小阪部川の霧が太陽に温められて上昇し、雲海となって茶葉に水分を与えます。冬の雪深さも味わいを深める要素。自然の恵みが紅茶をおいしくします

 宮本さんは、紅茶は人生を潤すものだと話します。「イギリスでは、ティータイムが最上のおもてなしであり、コミュニケーションの時間。誰かのために丁寧に紅茶を淹れ、それをいただくことは心のキャッチボールです。そんな豊かなひとときに私の紅茶を味わってもらえたらうれしいです」

紅茶農園・専門店「アーリーモーニング」
新見市大佐小阪部2239-8
☎0867(98)3939
http://www.earlymorning.jp

高梁荒廃した茶園を紅茶で再生

藤田泉 ん

百姓のわざ伝承グループ 藤田 泉 さん

 高梁市松原町は古くからお茶の産地で、〝備中宇治茶〟の名で知られていましたが、高齢化や過疎化による茶畑の廃業・転作が加速。そんな中、2009年から茶畑を利用して 「高梁紅茶」を作ってきたのが、藤田泉さんら地域の農家による「百姓のわざ伝承グループ」です。「日本茶の茶葉は農協で一括して加工されていました。そこで私たちは、茶の栽培から加工・販売までを一貫して行うため、2010年に紅茶専門の加工場を開設。元のパッケージをオリジナルデザインにリニューアルしてブランディングし、販売ルートを開拓しました」と藤田さん。六次化の活動の他に、毎年11月上旬に地元の高校生と一緒に「高梁地紅茶まつり」を開催するなどの取り組みも。地域発のブランドとして徐々に知名度を上げています。

 高梁紅茶は緑茶品種の「やぶきた」を使用。渋みが少なくあっさりしていて、ほのかに甘味があります。季節の果物をスライスして浮かべるのもオススメ。他の食材と合わせやすく、食中のドリンクとして岡山・倉敷市内のホテルやレストランでも使われています。

 2013年には、地域住民と協働で荒廃茶園を再生するプロジェクトを開始。耕作放棄された茶畑を大学生たちの協力で整備し、緑豊かな紅茶農園として復活させました。「耕作放棄地の再生は、地域農業の活性化につながります。また、農作業や茶摘み、イベントなどを体験してもらうことで、若い人が地元の農業に関心を持ってくれればうれしい」。学生時代の体験が、未来の生産者の育成にもつながるかもしれませんね。「岡山は〝フルーツ王国〟。紅茶も岡山を元気にする一助となり、全国区のブランドになっていくことを願っています」

地域住民や学生との協働作業で茶畑を再生

草が生い茂りイノシシのすみかになっていた茶畑を、地域住民や学生との協働作業で再生

百姓のわざ伝承グループ
高梁市松原町松岡888-1
☎︎0866(26)0255
http://takahashikocha.com
不定期で茶摘み体験会を開催。地元の人以外も参加できます。情報はHPをチェック

宮本英治さんに聞きました おいしい紅茶の淹れ方

ホットティー

1人分(ティーカップ1杯分)
・茶葉=3g程度(目の細かいものならティースプーンに軽く1杯、目の粗いものならに山盛り1杯) ・お湯=160〜170cc程度
ホットティー手順1の画像 ホットティー手順2の画像 ホットティー手順3の画像
茶葉に沸かしたての熱湯を注ぐ。高い位置から注ぐと茶葉が対流(ジャンピング)してしっかり抽出できます ふたをして、1分半〜2分半程度蒸らす。濃い味が好きな人は3分程度に 茶こしを使ってポットに移す。注ぎ切ったら、茶こしを2〜3回振って最後の1滴までポットに入るようにする
最後の雫は「ベストドロップ」と呼ばれ、おいしさが凝縮されています。この1滴が入ることで全体の味が引き締まります
【ティーバッグの場合】
カップに熱湯を入れる
ティーバッグを沈める
ふたをして1分〜1分半蒸らす。
 かきまぜたりバッグを振ったりしない
バッグを静かに引き上げる。
 ポットに淹れるときと同様に、
 最後の1滴までカップに入るようにする
 (しぼらない)

アイスティー

1人分(グラス1杯分、出来上がりで300cc程度)
・茶葉=6g程度 ・お湯=170〜180cc程度 ・氷=適量
アイスティー手順1の画像 アイスティー手順2の画像 アイスティー手順3の画像
ホットティーと同じ要領でお湯を注ぎ、ふたをして、2分半〜3分程度蒸らす 氷をたっぷり入れた耐熱容器に注ぐ(ガラスや陶器は割れることがあるので、金属のポットやボウルなどがオススメ) 1分程度冷やし、氷の入ったグラスに注ぐ。長く冷やしすぎると水っぽくなるので味を見ながらお好みで調整を
アイスティーの画像

日本も紅茶の輸出国だった!

 紅茶の産地といえばインドやスリランカ。実は日本でも明治から作られていました。明治政府の奨励で輸出品として生産されていましたが、大生産地との価格競争により衰退。近年、生産技術の向上やニーズの多様化を受けて再び盛んになってきました。

高梁紅茶 EIJI MIYAMOTO

高梁紅茶

リーフ40g(上)、ティーバッグ2.5g×10個、各540円。ゆず、しょうが、レモンのフレーバーティーも販売中(すべてティーバッグ2.5g×10個、648円)※参考価格

EIJI MIYAMOTO

「No.1 First flush」(春摘み、紫の缶)、「No.2 Second flush」(夏摘み、青の缶)、各リーフ30g3240円。「No.7 Tea Bag」(ブレンド、白の缶)ティーバッグ3g×10個823円。その他にも多数あり ※参考価格

岡山・倉敷市内でも買えます

(E)=宮本さん「EIJI MIYAMOTO」 (高)=藤田さん「高梁紅茶」
※「EIJI MIYAMOTO」 はhttps://www.eiji-miyamoto.comからも購入可能

イオンモール岡山 岡山市北区下石井1-2-1(ともに5階)
 ハレマチ特区365(E) ☎086(206)7204
 おばあちゃんの台所(高) ☎086(237)1200

おみやげ街道桃太郎(E) JR岡山駅2階新幹線改札内 ☎086(235)0255

晴れの国おかやま館(高) 岡山市北区表町1-1-22 ☎086(234)2270

岡山天満屋 地階 てんちか FOOD GARDEN 岡山贔屓(E)(高)
 岡山市北区表町2-1-1 ☎086(231)7111(代表)

天満屋ハピーズ アリオ倉敷店 天満屋ふるさと館(高)
 倉敷市寿町12-2アリオ倉敷1階 ☎086(430)0102

天満屋倉敷店 地下1階おみやげ処(E)(高)
 倉敷市阿知1-7-1 ☎086(426)2183 ※(高)はグロサリーコーナーにもあり

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2018年5月26日号掲載

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