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スクリーンに映るふるさとにワクワク 岡山が舞台の映画が熱い!


大きなスクリーンに映し出される地元の風景、人気俳優が演じる登場人物たちの岡山弁など見どころがいっぱい。

スクリーンに映るふるさとにワクワク 岡山が舞台の映画が熱い!

この春、岡山を舞台にした映画が2本公開。新しい季節にぴったりの、元気をくれるストーリーはもちろん、大きなスクリーンに映し出される地元の風景、人気俳優が演じる登場人物たちの岡山弁など見どころがいっぱい。映画館を出たら、ふるさとをもっと自慢したくなるはずです。

※上映時間など詳しくは各上映劇場へ確認を

公開中

下津井の風景が美しいアニメーションに

ひるね姫~知らないワタシの物語~

ひるね姫

雄大な瀬戸大橋、瓦ぶきの家々、陽光をうけて輝く瀬戸内海…神山監督が一目ぼれした下津井の絶景。下津井田之浦の田土浦坐(たつちのうらにまします)神社から望めます。©2017ひるね姫製作委員会

ひるね姫

児島での試写会に登場した神山監督(左)、満島真之介さん(中央)、前野朋哉さん(右)。「下津井は優しさに包まれるような場所」(満島さん)、「地元がアニメになるのは特別なこと。ワクワクします」(前野さん)

 平凡な女子高生が特技の「昼寝」を武器に、不思議な旅に出る―。少し先の未来を舞台に、夢と現実が交差するロードムービー。主人公ココネに高畑充希さん、幼なじみモリオに満島真之介さん、ココネの父モモタロ―に江口洋介さん、モモタローの親友役に倉敷市出身の前野朋哉さん。舞台が下津井になったのは、神山健治監督が偶然立ち寄ったことから。「鷲羽山から海側に降りると見えてくる下津井の風景に魅了されました」と監督。同作は、世界35の国と地域で公開。下津井が世界に羽ばたく日も近いかも。

 イオンシネマ岡山、TOHOシネマズ岡南、MOVIX倉敷で公開中。倉敷市では、ロケ地を巡るスタンプラリーを開催中。詳しくはHP(「ひるね姫×くらしき」で検索)をチェックして。

◆ストーリー…下津井で父親と二人暮らしをする森川ココネ。彼女の唯一の特技、それは「昼寝」。彼女は最近、不思議な事に同じ夢ばかり見るようになる―。2020年、東京オリンピックの3日前。突然、父が逮捕され、東京に連行された。ココネは次々と浮かぶ謎を解決しようと、幼なじみのモリオを連れて東京に向かう決意をする。事態を解決するカギは、いつも見る夢にあるようで…。

4/8から

岡山愛が詰まった、ハートフルな物語

桃とキジ

桃とキジ

ラストシーンに登場する鬼ノ城(総社市奥坂)。桃役の櫻井綾さん(左)とキジ役の弥尋(みひろ)さん(右)。このほか、吉備津神社や、倉敷美観地区、鷲羽山展望台など、県内各地でロケが行われました

桃とキジ

来岡した櫻井さんと弥尋さん。作品にちなんで、桃のカタチを手でつくってもらいました

 東京で女優になるという夢に挫折しかけている主人公・桃が、ふるさとに戻り、幼なじみらとの交流を通して、自ら再生していく物語。公開に先立ち、主人公・桃役の櫻井綾さんと幼なじみキジ役の弥尋さんが来岡。「子を想う親の愛に、きっと共感していただける作品だと思います」と2人。

 同作はほとんどのシーンが岡山ロケ。桃の実家があるのは岡山市北区の表町商店街、幼なじみのキジが勤務するのは天満屋。躍動感あふれる「うらじゃ」のシーンも必見です。「岡山ロケで最も印象に残っているのは吉備津神社」と櫻井さん。ちょうど1年前の春に撮影したそうで、満開の桜が美しかったのだとか。弥尋さんも「岡山は空が高くて、時間がゆったり流れていて。岡山でなくては撮れなかった映像だと思います」と語ってくれました。桃の父親役に岡山市出身の甲本雅裕さん、桃を追いかける借金取りに笠岡市北木島出身の千鳥・大悟さんなど、地元ゆかりの出演陣にも注目を。

 4/8(土)から、岡山メルパ・MOVIX倉敷で先行公開。公式HP(「桃とキジ」で検索)では、岡山で頑張る女性を応援する企画「リアル桃を探せ」を実施中。

◆ストーリー…女優を目指し上京するも、芽が出ない桃。それでも頑張ってこられたのは夢を応援してくれる父がいたから。しかし、その父は病気で亡くなってしまう。26歳を迎え、焦りは募る一方。そんなある日、母が一人で切り盛りする実家の帽子店が閉店することを知り、慌てて岡山に帰省する。そこで幼なじみたちと再会し―。

なぜ岡山がロケ地として選ばれてるの?
岡山県フィルムコミッション連絡協議会に聞きました

 最近、岡山がロケ地の映画が増えているような。しかも、観光地だけでなく、何気ない街角もよく登場します。うれしい半面、「なぜ?」という素朴な疑問が…。岡山県フィルムコミッション連絡協議会の妹尾真由子さんが、岡山がロケ地として選ばれる理由について教えてくれました。

天候に恵まれた〝晴れの国 岡山〟は映画撮影にぴったりの場所

映画「先生!」

この秋公開の「先生!」。京橋、岡山学芸館高校、県立西大寺高校などでロケが行われました
2017年10月28日(土) 全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
©河原和音/集英社 ©2017 映画「先生!」製作委員会

 岡山県の魅力を映像を通して全国にPRするために、映画やドラマなどのロケーションの誘致や支援を行っている岡山県フィルムコミッション連絡協議会。同会には、「サスペンスで使える断崖絶壁はありますか」「時速100㎞で車が疾走するシーンを撮影できる直線道路はありませんか」など、ロケ地について制作会社からさまざまな要望が寄せられます。

 問い合わせがあると県下27市町村に情報提供を依頼。市町村の情報を集約し、候補地を制作者に提案しています。

 「各市町村の積極的な協力により、制作者のイメージに細かく応える提案ができていることが、ロケ地誘致の実を結んでいる理由の一つだと思います」と妹尾さん。

 また、岡山で撮影した制作者の「岡山は良かったよ」という口コミが業界内で伝わり、選ばれることも多いそう。最近、人気なのが岡山市北区の京橋。10月に公開される映画「先生!」でも、主演の生田斗真さん、広瀬すずさんの撮影が行われました。

 「『先生!』の場合、路面電車が走っている町、昔ながらのノスタルジーが感じられるところという理由から、岡山市がロケ地の一つとして選ばれました。三木孝浩監督は〝晴れの国・岡山ならではの恵まれた天候が撮影にとても適している〟と評価していただいたようです」

 岡山は架空の町の舞台としても気に入ってもらうことが多いと妹尾さん。大都市や有名観光地だと、観客が町並みで場所を特定できてしまうため、全国的にはあまり知られていない岡山の何気ない風景が選ばれることもあるのだとか。

地元ロケは制作の現場を間近で体験するチャンス
マナーを守って岡山を映画の都に

京橋

映画制作者から人気の京橋
(岡山市北区)

 「先生!」では、エキストラとして高校生など多くの市民も撮影に参加。県フィルムコミッション連絡協議会の「人材バンク(エキストラ登録)」には、現在約3300人が登録しています。

 「エキストラは制作の現場を間近で体験するチャンス。将来の映画人を育てる機会にもなるのではないでしょうか」と妹尾さん。

 読者の中には、今後偶然街でロケ現場に遭遇する方もいるかもしれません。その際に気を付けたいのがマナー。SNSなどで「○○でロケしとるよ」といった情報が拡散し、見学者が押し寄せると現場が混乱することも。そうなると、撮影が中断したり、近隣に迷惑がかかったりするだけでなく、「岡山は撮影しにくい」という悪い評判が広がって、ロケ地として敬遠されることにもなりかねません。

 岡山が日本の映画の都になるように―。マナーを守って温かく応援していきたいものです。

※人材バンクの登録はフィルムコミッションのHPから。「岡山県フィルムコミッション」で検索を

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2017年3月25日号掲載

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