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特集記事

宇宙旅行にも行ける?!VRの世界


テクノロジーが暮らしに浸透する中、VRの世界が注目されています。私たちの生活にどのように関わっているのか紹介します。

宇宙旅行にも行ける?!VRの世界

 テクノロジーが私たちの暮らしに浸透する中、
VR(バーチャルリアリティー)の世界が注目されています。
 どんな機能で私たちの生活にどのように関わって
いるのか紹介します。

亀川 哲志さん
話を聞いたのは…
VRなどを用いてロボット開発や
研究をしている
博士(工学)亀川 哲志さん
岡山大学 大学院自然科学研究科
生命医用工学専攻 生命医用工学講座
インタフェースシステム学分野 講師

VR(バーチャルリアリティー)って何?

ヘッドマウントディスプレイ

 VRは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)と呼ばれる、ゴーグル型のデバイスを頭部に装着することで、コンピューターによって作られた仮想的な世界に、あたかも自分自身が存在しているかのような感覚を楽しめる体験です。2016年は、VR元年と呼ばれ、頭の動きに連動して仮想世界が動く有能なHMDが発売され始めました。

 今後、店舗に行かなくても、VRの中で車の試乗や洋服の試着などをすることができるサービスや、長期入院や体が不自由で家から外出できない人が、観光や山登りといったアウトドアを楽しめる疑似体験がどんどん一般化していくと予想されます。また、サッカーや野球といった従来のスポーツとは違う、仮想世界で自分の身体能力を拡張させて競技する新しいスポーツなども考えられています。

VRは災害現場でも活用できる

レスキューロボット

長年、開発研究を行ってきたレスキューロボット

研究室での様子。HMDを装着して操作。

ロボットのレーザーで、空間内の情報をスキャンし、パソコンでCG化。HMDを装着すると、パソコン画面のCGが立体的に見える

先生の研究にVRをどのように生かしている?

亀川さん 災害時にレスキューを行うロボットの開発をしていて、それにVR機能を搭載しています。レスキューロボットは、阪神淡路大震災をきっかけに各地で研究開発されており、私も10年前から開発に取り組んでいます。

 レスキューロボットは、人が近付けない場所に入っていき、建物内の状況や有害物質を調べるのですが、その遠隔操作が難しいのが課題でした。オペレーターが、より没入感があった方が操作しやすいということで、2年前にVRを搭載しました。

VRの次に考えている新機能はある?

亀川さん 「行って来い」というだけで、あとは自発的にデータをとってくるような技術「ディープラーニング」に注目しています。現在、搭載に向けて研究を少しずつ進めています。

 また、東日本大震災以降、より一層レスキューロボットの開発は進んでいます。現在、ドローンでは入っていけないような隙間に入る「蛇型ロボット」を実用化しようとしています。岡山でいうと、例えば水島コンビナートで事故が起こった場合、たくさんの配管があるので、その中を通れるなどの利点があります。

レスキューロボットの今後の課題は?

亀川さん 実用化することです。技術があり、開発・研究が進んでいても、研究機関と使用者との間をつなぐコーディネーターが国内に少ないのが実情です。なるべく展示会などに出品して、少しでも多くの人々に知ってもらうよう活動していく必要があります。

魅 力

  • ファンタジーの世界、絶景、空が飛べるなどなかなか味わえない体験ができる
  • 圧倒的な臨場感や没入感
  • いきなりできない技術的な作業を、VRの中で訓練できる。
     例えば、あえて危険リスクを体験して予防対策をするなど

注意点

  • 小さい子どもが体験する場合は斜視になる危険性がある。
     そのため、HMDの商品によっては年齢制限を設けている
  • VRの世界に酔ってしまう場合がある
  • あくまで仮想世界ということをわきまえて使用すること

広がる!VRの世界

岡山県内の企業などでも続々とVRを
使ったサービスが取り入れられています。
各分野の活用方法を紹介。

理想の住宅をかなえる

WEBパノラマ住宅展示場
二次元コード

スマートフォン対応のHMDがあれば、この二次元コードを読み取り、「webパノラマ住宅展示場」を体験できます

 一生の買い物である住宅。「建てる前に、実物に近いイメージを体感できれば」という願いをかなえてくれるのが、ヘルシーホームが行っている、図面を3DCGに変換しVRで立体的に見せるサービスです(要予約)。空間の広さや、窓の大きさなどをリアルに体感できるので、図面だけよりも「玄関を広げよう」と具体的な改善策が出るようになったのだとか。

 また、360度カメラで撮影した同社のショールームをVRで見られる「WEBパノラマ住宅展示場」は、スマートフォンをセットできるヘッドマウントディスプレイ(HMD)に対応。「こちらはCGではないので、その家に本当に住んでいるイメージができますよ」とのこと。現在、同社の体感ショールーム3カ所でVR体験ができます。

ヘルシーホーム
岡山体感ショールーム
岡山市南区富浜町5-10 【TEL】0120(62)7560
倉敷体感ショールーム
倉敷市西阿知町西原785-1 【TEL】0120(20)0417
岡山西体感ショールーム
岡山市北区撫川1482-6 【TEL】0120(969)385

エンターテインメントで楽しむ

GUZZILLA(ガジラ)

SUPER GUZZILLAは、全長7m超、高さ約3.5m、横幅約3m、総重量約15tと、文字通りの巨大ロボット

ゲームのワンシーン

ゲームのワンシーン。タイミングに合わせて、ターゲットを破壊していく

 タグチ工業では、同社の主力製品であるフラッグシップ建機アタッチメント「GUZZILLA(ガジラ)」のPR事業として「PROJECT GUZZILLA」を2014年からスタート。

 2015年には、次世代重機型巨大ロボット「SUPER GUZZILLA」が登場しました。コックピットに搭乗し、VRゲームを体験することができます。爆発寸前の汚染施設から脱出する大迫力のストーリーで、体験者からは「アミューズメントパークのアトラクションみたい」といわれるほど本格的。

 同ゲームは、イベント出展時に体験できます。出展予定は「タグチ工業」のHPでチェックを。

タグチ工業
岡山市北区平野561-1
http://www.taguchi.co.jp/

自宅で手軽に楽しむ

ゲームのワンシーン

コントローラー付き3D VRゴーグル(iPhone/Android対応・Bluetoothコントローラー)。3980円。送料無料※web限定販売

 コンピューター関連の機器を製造販売しているサンワサプライが作っているのが、家庭でも気軽にVRを楽しめる「VRゴーグル」。

VRに対応したゲームや、ユーチューブでの3D動画を見ることができます。事前にVRアプリやユーチューブアプリをスマートフォンにダウンロードし、見たい動画を起動。本体にスマートフォンをセットすると、見ることができます。

 また、ゴーグルを外さずにスマートフォンの操作ができるコントローラーなども販売されています。同社の直販サイト「サンワダイレクト」でのみ購入可能。

サンワサプライ
岡山市北区田町1-10-1
https://direct.sanwa.co.jp/

医療現場で活用

VRを体験

 長期入院などで学習や体験の機会を失った子どもたちをサポートするNPO法人「ポケットサポート」では、病室から出られない子どもたちに普段できない体験をしてもらおうと、2017年にインターネットで資金を集める「クラウドファンディング」でVRを購入。

 花火大会に行けない子どもが、その様子を撮影したVRを体験。「ふさぎ込んでいた子どもの顔に笑顔があふれました」と代表の三好祐也さん。

 三好さんは、VRを体験して喜ぶ子どもたちを見て、病気のせいで今まで諦めていたことは本当に仕方のないことなのかと思うようになったのだそう。今後は、さまざまな映像コンテンツを増やしつつ、さらに医療機関や学校と協力して、VRを通して子どもたちが学校行事などに参加できるようにしていきたいのだとか。

ポケットサポート
岡山市北区奥田本町22-2 【TEL】086(941)1713
長期入院や療養などをしているお子さんにVRを体験させたい方は電話で問い合わせを

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2018年1月27日号掲載

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