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冬の感染症にご用心!


インフルエンザ・ノロウイルス・RSウイルス
冬の感染症にご用心!

インフルエンザ・ノロウイルス・RSウイルス 冬の感染症にご用心!

10月末、岡山県内でインフルエンザによる学級閉鎖がありました。
12月に入り、さらに感染が拡大しています。
年末年始を元気に乗り切るために、知っておきたい冬の感染症対策について、
岡山市保健所・保健課感染症対策係に聞きました。

季節性インフルエンザA香港型が多く発生中
年明けが流行のピーク!?

12月初旬現在、岡山県内で検出数が多いのは、季節性インフルエンザA香港型。この型は一般的に、広くはやりやすいといわれています。インフルエンザのピークは、例年1~3月。正月明けから一気に急増し、いったん減少してまた3月に増えるという、2つの山があります。

インフルエンザ対策の一つは、ワクチンの接種。ワクチンは、〝打てばインフルエンザにかからない〟というものではなく、発病しても重症化を防ぐというのが大きな目的です。インフルエンザは重症化すると、まれに脳症や肺炎などの重篤な合併症を引き起こす危険があります。ワクチンを接種しておくことで、症状の軽減と早い回復が期待できます。ワクチンを打って、抗体ができるまでに最短で2週間ほどかかるので、12月中に接種を済ませておくのがいいでしょう。

インフルエンザの主な感染経路は「飛沫(ひまつ)感染」です。飛沫感染は、患者が咳(せき)やくしゃみをしたときに発するしぶきを鼻や口から吸い込むことで感染します。飛沫感染しないためには、こまめな手洗い、うがいが基本。アルコール消毒も有効です。

ノロウイルスやRSウイルスにも注意
RSウイルスは過去10年間で最多の勢い

インフルエンザと同じく、11月ぐらいから増加し始め、12~1月にピークを迎えるのが「ノロウイルス」。感染性胃腸炎の一種で、吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛、軽度の発熱などが主な症状です。感染経路は、患者の便や嘔吐物から人の手を介して2次感染する場合、人から人へ飛沫感染する場合、家庭で調理をする人が感染し、その人を介して汚染された食品を食べた場合など。予防策としては、インフルエンザ同様、こまめな手洗いが必須です。

また、この冬多く報告されているのが、「RSウイルス」。過去10年間の同時期と比較して最も多い状態で推移しています。RSウイルスは、呼吸器の感染症で、乳幼児が発症すると、肺炎や気管支炎などを引き起こすことも。主な感染経路は飛沫感染と、手指を介した接触感染。患者が咳やくしゃみをしたときに発生するしぶきを鼻や口から吸い込まない、体内に入れないことが大切です。

インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザ

38度以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身症状が突然現れる。
重症化すると、小さな子供では急性脳症、
高齢者では肺炎などの合併症を引き起こすことがある。

風邪

くしゃみ・鼻水・のどの痛みなどの症状が徐々に現れる。
発熱は微熱程度か、ない場合も。

感染症対策「基本のき」

手洗い、うがいはこまめにしっかりと

十分な睡眠、バランスの良い食事を取り、体の調子を整えておく

部屋の換気を心掛ける

感染症の症状が出たら、自己判断せず、なるべく早く病院へ行き、
 医師の見立てによる薬を服用する

〝咳エチケット〟としてマスクをする

インフルエンザワクチンの接種は、12月中に済ませておく

※岡山市では、満65歳以上の市民を対象に、12月まで定期予防接種を行っています。
詳しくはTEL.086(803)1262岡山市保健所へ

咳エチケット

咳やくしゃみでウイルスは2~3m飛ぶ!? マスクは〝うつさない〟ために必須

マスクをせずに咳やくしゃみをすると、ウイルスが2~3m飛ぶともいわれ、感染を広げないためにマスクは必須のエチケットです。

また、健康な人が飛沫の吸い込みを防ぐという意味でも一定の効果が。保湿効果もあるのでのどや鼻粘膜の防御機能の低下を防ぐことができます。

ただ、マスクを外すときに表面を手で触ったりするとウイルスに感染してしまう場合もあり、完全にウイルスの侵入を防げるわけではありません。手洗いやうがいと併せて、活用しましょう。マスクは、透過性の低い不織布(ふしょくふ)タイプがオススメです。

横もすき間ができないようフィットさせる すき間ができないよう鼻筋にぴったりとフィットさせる 鼻からアゴまでおおう

※使い終わったマスクはビニール袋などで密閉して、ふたつきのゴミ箱へ。
乾燥した時季なので、むき出しで放置しておくとウイルスが空気中に浮遊してしまう恐れがあります。

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2014年12月13日号掲載

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