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健康に自信があるあなたも毎年受診がベスト 特定健診・がん検診


自分だけでなく、家族のためにもけんしんは義務と思って毎年受診するのがベスト。
どんなけんしんをどこで受ければよいのか、再確認しておきましょう。

健康に自信があるあなたも毎年受診がベスト 特定健診・がん検診

健診と検診の違いは?
◆健診…健康診断のことを意味し、健康であるか否かを確かめるもの。〝病気の危険因子〟があるか否かを見るもので、血液検査や尿検査、血圧測定などが挙げられます。
◆検診…特定の病気を見つけるために行われる検査のこと。がん検診などが挙げられます。
※この紙面では、両方の意味を含める場合「けんしん」と平仮名表記をしています

「健康だから健康診断を受ける必要はない」
「病気が見つかるのが怖い」
「家事や育児が忙しい」―。

こんな理由で、〝けんしん〟から遠のいていませんか。
自分だけでなく、家族のためにもけんしんは義務と思って
毎年受診するのがベスト。
どんなけんしんをどこで受ければよいのか、
再確認しておきましょう。

取材協力/岡山県 保健福祉部健康推進課

早期発見、早期治療のために定期的な「けんしん」を

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 健康な体と自覚しているのになぜ健康診断の受診が必要なのでしょうか。県・健康推進課では、「万一病気があったとしても、自覚症状が出ていない早期に発見できれば、根治できる確率が高くなりますが、症状が出てからでは、病気が進行しているケースが多いことが分かっています。早期発見のためにも、定期的なけんしんを」と話します。

 また、受診しない期間が長くなればなるほど、次にけんしんを受けるとき、「もしかして何かの病気が見つかるかも」と、不安な気持ちが高まるもの。「体の調子がおかしいと思ったらけんしんを待たずに、かかりつけ医へ行きましょう」と呼び掛けます。

がんは日本人の2人に1人
近年増加の一途の大腸がん

 けんしんと聞いて真っ先に思いつくのが「がん検診」ではないでしょうか。日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡するといわれており、がんは国民病といっても過言ではありません。

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 公益財団法人がん研究振興財団によると、2013年に、がんで死亡した人は約36万5000人。部位別の死亡数は、男性では肺がんがもっとも多く、がん死亡全体の24・0%を占め、次いで胃(14・7%)、大腸(11・9%)。女性では大腸がんがもっとも多く14・8%、次いで肺(14・0%)、胃(11・3%)の順となっています。
「中でも大腸がんは、欧米型の食生活の変化などから、近年増加の一途をたどっています」と同課。

 これらの傾向からも分かるようにがん検診は、必ず受けておきたいけんしんの一つと言えるでしょう。

がん検診受診率は全国平均を上回るも
大腸がん検診など、受診率が低いものも

 市町村が実施するがん検診受診率の岡山県と全国の比較はグラフの通り。どのがん検診も全国平均値に比べて、岡山県の受診率は高いことが分かりますが、市町村別の受診率では、大腸がん検診は、岡山市が17・5%と全国平均(19・0%)を下回っています。

 また、肺がん検診は、県内27市町村のうち倉敷市の受診率は最下位。子宮頸がん・乳がんの検診は、岡山市は全国平均を下回る受診率です。「県南は総合病院が充実していることなどから、病気になったらいつでも受診できると考えることが考えられますが、がんは早期発見が第一です。定期的な検診を受けましょう」と同課。

がん検診受診率の岡山県と全国の比較グラフ

専業主婦も「けんしん」の対象
受診できる施設や病院の確認を

 会社に勤めている人は、会社が保険料をおさめている医療保険者が主体となって、各医療機関にけんしんを依頼し、受診できる形式が取られていることがほとんどです。

 専業主婦がけんしんを受けるには、どうしたらよいのでしょうか。県・健康推進課に伺うと、「特定健診の場合は加入されている医療保険者から、がん検診の場合はお住まいの市町村から受診の案内が届き、指定された医療機関でけんしんを受けることができます。加入されている医療保険やお住まいの市町村によって時期や費用、内容が変わってきますので、受診前に一度、確認をしてみましょう」とのこと。

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 平成20年度から医療保険者に、40歳~74歳の人への特定健診が義務づけられました。医療保険者から、対象者に受診券や受診案内が届きます。受けられるのは、メタボリックシンドロームに着目した特定健診と、その結果、生活習慣病発症のリスクが高い方などへのサポートを行う特定保健指導です。被保険者と扶養家族となっている配偶者が対象なので、専業主婦も対象になります。

 子どもの進学や就職などで何かと忙しい新年度を迎える前に、けんしんが受けられる施設や病院を確認しておきましょう。また、昨年けんしんを受けていない人は、ぜひ受診をしましょう。

がん検診などを行政がサポート
市町村の検診なら低額で受診可能

 国と県では、がん検診の指針に基づき、表のように、がん検診を推進しています。また、各市町村では、健康増進法に基づき、がん検診など、各種検診を実施しています。専業主婦など、検診機会の少ない人を対象に、比較的低額の料金で受けられるのがメリットです。

 けんしん内容や検査期間、対象年齢、自己負担金などが異なるので、詳しくは各市町村に問い合わせを。

表・国と県が推進するがん検診

胃がん 大腸がん 肺がん 乳がん 子宮頸がん
対象 40歳以上 40歳以上 40歳以上 40歳以上 20歳以上
30歳以上
実施回数 1回/年 1回/年 1回/年 1回/2年 1回/2年
1回/年※2
検診項目

・問診
・胃部X線
・問診
・便潜血
・問診
・胸部X線
・喀痰(かくたん)
 細胞診※1
・問診
・視触診※3
・乳房X線※4
・問診
・視診
・子宮頸部
 細胞診
・内診

※1 問診の結果、医師が必要と認める者
※2 やむを得ない場合は1回/2年
※3 30歳代:視触診単独検診(岡山方式)
※4 40歳以上:視触診およびマンモグラフィ併用検診

倉敷市の「乳がん」「子宮頸(けい)がん」検診は、3月末まで

 倉敷市では、年齢に応じてさまざまな「けんしん」を実施しています。 乳がん・子宮頸がん検診は3月末まで実施中(そのほかの健診・検診は、例年6月~翌年1月実施)。
※下表の対象者の年齢は今年度中に達する年齢

 倉敷市のけんしんについての問い合わせは
☎086(434)9866
倉敷市保健所 健康増進センター(笹沖170)

●乳がん検診

検診の種類 対象者 自己負担金(H28年3月まで)
視触診検診(問診、視触診) 30歳以上の女性 70歳未満…600円
70歳以上…200円
マンモグラフィ検診
(問診、乳房のエックス線撮影)
40歳以上の女性で、倉敷市の視触診検診を受けて、結果が精密検査不要だった人 70歳未満…1000円
70歳以上…400円

●子宮頸がん検診

検診の種類 対象者 自己負担金(H28年3月まで)
子宮頸部細胞診
(問診、子宮頸部細胞診、内診)
20歳以上の女性 70歳未満…1600円
70歳以上…500円
子宮頸部+子宮体部 20歳以上の女性
※医師が必要と認めた人のみ
70歳未満…2200円
70歳以上…700円

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2016年1月30日号掲載

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