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今が最盛期! タンポポを観察してみませんか


タンポポを観察してみませんか 5月31日(日)まで、「タンポポ調査・西日本2015」実施中

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今が最盛期! タンポポを観察してみませんか

あなたの周りのタンポポはどんな種類?
5月31日(日)まで、「タンポポ調査・西日本2015」実施中

倉敷市立自然史博物館
植物担当学芸員
狩山俊悟さん

 岡山県南で、最盛期を迎えているタンポポ。現在、西日本19府県で、「タンポポ調査・西日本2015」が行われています。
5年ごとに実施されている市民参加型の調査で、誰でも気軽に参加できます。
調査の参加方法、タンポポ探しのコツなどを、倉敷市立自然史博物館の狩山俊悟さんに聞きました。

岡山は多様なタンポポが咲くパラダイス
新種のタンポポも発見されています

 タンポポは古来から日本に自生してきた植物。背丈が低いので、木が生い茂る森などでは生きるのが難しく、人間の手で適度に管理された田畑の周辺で主に繁殖してきました。
 植物の中でも進化が進んだグループに属し、花が咲き終わるといったん茎を倒し、種が熟すのを待ちます。やがて綿毛ができると、茎を起こし元の高さより高い位置まで茎を伸ばします。これは、より遠くに種子が飛ぶようにするためといわれており、タンポポのユニークな特徴のひとつです。

雑種の勢力が拡大中

 タンポポには、日本に古来から生えている在来種と、明治以降に外国から入ってきた外来種があり、近年の調査で、在来種と外来種が混ざった雑種の勢力が拡大していることも分かっています(2010年の調査では、岡山県内の在来種は全体の51・9%、雑種を含む外来種は43・4%、不明4・7%。外来種のうち約半数が在来種との雑種でした)。
 在来種は昔ながらの自然環境が保たれている田畑、草地などで多く見られるのに対し、外来種は、ブルトーザーなど機械を入れて都市化した市街地で多く見られます。
 岡山県で確認されているタンポポは、現在9種類。新種「クシバタンポポ」や、岡山県が原産の白いタンポポ「キビシロタンポポ」など、多種多様な種が見られます。これだけバラエティーに富んでいるのは全国的にも珍しく、岡山県はタンポポ観察にもってこいの土地なのです。
 身近にどんなタンポポが咲いているのか調べることで、自然に触れ合うきっかけになるのはもちろん、種類によって周辺の自然環境の変化も分かるので、学術的にも価値の高い調査です。図鑑に載っていない、珍しいタンポポが見つかる可能性もありますよ。

岡山県で見られるタンポポの一例

  • 1.カンサイタンポポ
  • 2.セイヨウタンポポ
  • 3.キビシロタンポポ
  • 4.クシバタンポポ

1.カンサイタンポポ…県北西部を除く地域に広く分布する在来種
2.セイヨウタンポポ…県全域に広く分布。街中で多く見られる。外来種で、在来種との雑種も確認されている
3.キビシロタンポポ…岡山が原産の白いタンポポ。新見市、高梁市周辺で多く見られる
4.クシバタンポポ…花びらが濃い黄色。岡山県で見つかった新種のタンポポ。総ほう外片がぽってりとしているのが特長。
★タンポポの種類を見分ける目安の一つが「総ほう外片」。反り返りが強いと、外来種の可能性が高くなります

■イベント クシバタンポポ探しの達人と行く、タンポポ観察会

 タンポポ調査の方法と調査の取りまとめ方の講習を兼ねて、岡山県で発見された新種、クシバタンポポを探します。小学生以下は保護者同伴で申し込みを。

日時 4月29日(祝・水)10:30~15:00
※雨天決行。ただし警報発令時は中止。天候が微妙な場合は、当日朝8:30以降に、TEL090(8242)3896倉敷市立自然史博物館友の会へ問い合わせを
観察場所 真庭市高田山上ほか
集合場所 真庭市清谷県道32号「清谷トンネル」西入口そばの路側帯(友の会の水色の旗が目印)、最寄り駅はJR姫新線刑部(おさかべ)駅。駅からはタクシー利用(約4km)。
講師 狩山俊悟さん
受講料 無料(交通費は自費)
持参するもの 筆記用具、ティッシュ、観察用具、弁当、水筒、雨具、救急用品など
申し込み 4月28日(火)までに、ハガキ(下記)、電話、FAXで倉敷市自然史博物館へ。
TEL086(425)6037、FAX086(425)6038

■タンポポ調査・西日本2015の参加方法

  1. 花が咲いたタンポポを見つける
  2. 調査用紙(※)に必要事項を記入
    調査では、タンポポが生えていた場所を特定する必要があります。目印や地図を書く、スマホやカーナビのGPS機能で緯度・経度を書くなど、なるべく詳しく記入を ※用紙はインターネットからダウンロード(「タンポポ調査 西日本」で検索)、倉敷市立自然史博物館でも配布中
  3. タンポポの花を取ってティッシュで包む
  4. タネがあれば、調査用紙にセロテープで貼り付ける
  5. 調査用紙とタンポポの花を事務局(下記)に送る
調査期間 5月31日(日)まで
調査用紙の提出・送付は6月10日(水)必着 ※直接持参も可
調査用紙の送り先 〒710-0046倉敷市中央2-6-1倉敷市立自然史博物館内
「タンポポ調査・西日本2015岡山県実行委員会」
調査に関する問い合わせ TEL086(425)6037  倉敷市立自然史博物館、月曜休館

タンポポ探しのコツ

 タンポポは日中に花を開き、夜間は閉じています。花が開いているのは朝9時から夕方4時ぐらい。雨の日や朝早くは咲いていません。
 丈の低い植物なので、日当たりのよい開けた場所を好みます。公園や、学校の敷地の周辺、田んぼや畑の周辺を探してみましょう。
※小さなお子さんには必ず保護者がついて、ケガのないように注意してください

採取したタンポポは、ティッシュに包んで送付を

 採取したタンポポは、花粉が落ちないようにティッシュでそっと包んで、調査票とともに紙の封筒に入れて送付してください。通気性が悪いビニール袋に入れると、花が腐ってしまいます。

「リビングおかやま」2015年5月9日号掲載

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