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お母さんのための夏休みの子どもの生活お悩み相談室


イライラがニコニコに!お母さんのための夏休みの子どもの生活お悩み相談室

イライラがニコニコに!お母さんのための夏休みの子どもの生活お悩み相談室

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イラスト/熊猫手作業社

子どもにとって楽しい夏休みも、お母さんには何かとストレスがたまることが多いもの。
読者の皆さんから寄せられた<「夏休み中の生活の悩み」を解決するコツを、経験豊富な3人のアドバイザーに答えてもらいました。

赤木輝美子さん

赤木輝美子さん

活動歴30年のベテラン会員で、「岡山友の会」副リーダー。「よい家庭生活とは」をテーマに、家事や育児などについて約400人の会員とともに学び合いながら、活動している

小林英一さん

小林英一さん

岡山市内の中学校の数学教員、岡山県教育委員会、中学校校長を経て、現在は「すこやか育児テレホン」など6 つの相談窓口がある「岡山県青少年総合相談センター」の所長

洲脇美智子さん

洲脇美智子さん

「NPO法人0-99おかやまおしえてネット」代表理事。子育て仲間とともに、絵本とおもちゃの店「くんぺる」を設立。よりよい環境を次世代につなげるために活動している

毎年、自分で計画する日課表通りの生活ができません。(Aさん)

夏休みの最後に集中して宿題を終わらせるので、早めに取り掛かるようにさせたいです。(Bさん)

小林さん「予定通りじゃなくても、柔軟に考えて」

大人だって、やるべきことがギリギリになる人がいますよね。最終的に終わるなら、予定通りにできなくても目くじら立てなくてもよいのでは。

ドリルなどの詰め込み式の勉強では、学習意欲をはぐくめません。一緒にイベントや家族旅行などの〝生の体験〟を楽しみ、子どもの好奇心を刺激してみましょう。夏休みこそ、親子でじっくりと向き合う時間を作るチャンスでもあるのですよ。

洲脇さん「親の都合で子どもを振り回していませんか」

普段、子どもは親の都合に合わせた生活サイクルになりますが、親は子どもを待たせているのに、親の方は子どもを待てないこともあるのではないでしょうか。学校の日課表が守れないなら、計画を押し付けるのではなく、一緒に話し合って守ることができる計画を立て直すのがおすすめです。

赤木さん「家族全員の共通の予定表が便利」

起床と就寝の時間を決めて、子どもが時間を守れるように、お母さんが食事時間を必ず守りましょう。家族全員のイベントなどの予定を書き込む夏休みのカレンダーを作り、〝スケジュールの見える化〟をしてみては。

工作など1日がかりになる自由課題の日や、勉強の遅れを取り戻す予備の日も決めましょう。残りの日でドリルなどを振り分ければ、無理のない学習計画になるのでは。

毎日のお昼ごはんで、何を作ればいいか困ってしまいます。
(Cさん)

洲脇さん「次の食事でバランスを取れば大丈夫」

毎日、栄養バランスのいい食事を三度も作るのはとても大変。成長期は良いものを食べさせたいと思うのが親心です。でも、質のいい食事をとっていても気分転換がうまくできないと、精神的に参ってしまうことも。外出する時は、おにぎりを作るとか、肉料理に偏ったなと思ったら、次の食事で野菜をしっかり食べるとか。今日がだめなら、明日の食事で補うなど長い目で考えましょう。

良い食生活も大事ですが臨機応変に対応し、子どもと向き合う時間を作るのも大切。そのようなお母さんの姿勢が、子どもの柔軟性やコミュニケーション力をはぐくむのでは。

赤木さん「献立のパターンを決め、子どもにも家事の役割分担を」

献立に悩むようなら、昼食のパターンを決めておきましょう。例えば昼食は鮭のフレークや千切りにしたキュウリの甘酢漬け、ひじき煮など、三種類の惣菜をごはんの上に乗せていただく「三色丼」や、そうめん、焼きそばなどの麺類、日持ちする常備菜を上手に活用するのです。

食事の準備もお母さんだけが抱え込まなくてもいいんですよ。子どもと一緒に食事の準備をしてみたり、1品くらい子どもに作ってもらったりしてみては。毎週、決まった日時に家族で集まって、一斉に料理の下ごしらえをするのもいいものです。家族全員でやったら短時間で済みます。男女問わず、大人になったら家事ができる〝生活力〟は必要なもの。男の子にも手伝わせて、家事力を身に付けさせましょう。

自由課題がはかどりません。
(Dさん)

赤木さん「子どもを観察し、興味があるものをリサーチ」

工作などの自由課題をサポートしてあげる度合いは、個人差が大きいもの。親は、普段から子どもが何に興味を持っているかをよく観察し、話題にするようにしましょう。それをもとに、体験イベントなどを提案するのです。

例えば、友の会では会員の家庭で、毎日決まった時間に電気メーターをチェックし、使いすぎていないかを考えます。子どもにチェックしてもらうと面白がり、エコや省エネに興味を持つことも。そこから自由課題につなげられると、自主的に取り組めてはかどるのではないでしょうか。

きょうだいげんかがストレスです。
(Fさん)

小林さん「視点を変えて、子どもの健全な成長の証と考えましょう」

きょうだいげんかは、「子どもの自我の芽生え」の証拠。頭ごなしにしかるのではなく、親子で原因や、けんかをしない方法などを話し合ってみては。家でけんかするのは、居心地がいいからなので、お母さんは誇りを持って。男の子の兄弟げんかが激しいのなら、お父さんから子どもたちに話をしてもらうという手も。お母さんは名女優になってお父さんを持ち上げて協力を仰ぎ、育児に参加してもらいましょう。

「子は親の鏡」とよくいいます。お母さんがニコニコしていたら、子どもにもその気持ちが移って、ケンカも少なくなるのではないでしょうか。

暇があるとテレビやゲーム、インターネットざんまいになってしまいます。
(Gさん)

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洲脇さん「ほかの楽しみを提案してみては」

子どもはトランプなどのテーブルを囲んでするゲームも大好き。家族そろって楽しむ時間を増やせば、携帯ゲームなどにかける時間が減るのでは。

リリアンや工作など、手を使って何かを作るのも好きなので、一緒に作るよう声を掛けてあげて。

赤木さん「保護者はフィルタリング対策を」

相談に多いのが、子どもが有害なサイトを見てしまったり、ネット・ゲームで使うアイテムを買うためにクレジットカードで課金を繰り返し、高額な料金を請求されたりするトラブル。有害サイトにアクセスできないよう、フィルタリング対策をして予防を。各電話会社などで相談に乗ってもらえます。課金に関しては、消費生活センターに相談を。

LINEを使ったいじめ問題の悩みも多く、スマートフォンなどを子どもに持たせる場合は、親子でルールを作って。夜は子どもに携帯電話を持たせないという手もあります。小・中学生の間は、使っている子どもの様子を親がよく観察してください。

夏休み中に孫を預かります。
今どきの子守の方法を教えてほしいです。
(Eさん)

赤木さん「ルールを決めて、勉強は親がフォロー」

預ける側のお母さんと、預かる側のおばあちゃんでシンプルなルールを決めておき、あとはおばあちゃんに任せてもらいましょう。ルールは3つまでがポイント。例えば、食事時間、勉強時間、テレビを見てもいい時間などです。

体を使った遊びをさせたかったら、学校のプールに通わせたり、スイミングスクールなどを利用したりするのも一案です。自由課題など、夏休みの勉強に関しては親が仕事から帰った後、休みの日に見るなどして、必ずフォローしてもらいましょう。

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2014年7月19日号掲載

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