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「早口言葉」 読んで、覚えて声に出せば脳の働きが活性化!


「早口言葉」 読んで、覚えて声に出せば脳の働きが活性化!

「早口言葉」 読んで、覚えて声に出せば脳の働きが活性化!

認知症予防や介護予防にもつながる
すぐにできる〝脳のトレーニング〟

手は「第二の脳」などといわれ、指先を動かせば脳にたくさんの刺激が伝わることはご存じですよね。でも、寒い時季は指先を動かすことも面倒ーという人にお勧めしたいのが、手軽にできる早口言葉。子どもの遊びと受け流しそうですが、大人でも、読んで、覚えて声に出すことで大脳の活性化が促されるそうです。
認知症予防や介護予防の講座などでも採り入れられています。〝脳トレ〟の一つとして挑戦しませんか。

お答えいただいたのは…

阿部 康二 先生

岡山大学
医歯薬学総合研究科
脳神経内科学教授
岡山大学病院 神経内科長

阿部 康二 先生

「50代で〝早口言葉〟を練習し始めても無駄とは言えません。少しは効果があると思います。読んで、覚えて声に出す。その両方が脳の活性化には大切です」

しきり線
有名な早口言葉

早口言葉を調べてみると、さまざまなものがあります。季節感のある言葉や食べ物、風物、その地方ならではの風習を表した言葉も見受けられます。

「東京特許許可局」「生麦生米生卵」などは有名で、ごく短いものは同じ文句を何度も繰り返し、失敗した人を負けとする遊びとして伝わってきました。また、日本で一番長い名前として古典落語の小噺などでよく使われてきた「寿限無」は、長文早口言葉の代表格。最後のフレーズまで言い切るには記憶力も必要です。

しきり線
有名な早口言葉 有名な早口言葉

脳の機能は、前頭葉が思考力、側頭葉が記憶力を担っていますが、特に前頭葉は憶えた言葉の記憶を探すときによく働きます。早口言葉の記憶を素早く探し出し、きちんと整理するときに、脳は通常の会話よりも活発に働き脳細胞をより刺激。普段しないことにチャレンジすれば脳の働きを促すことにつながるそうです。

「早口言葉は、読むこと、覚えて声に出すことの両方が大切です」とは、日本認知症学会専門医で岡山大学病院神経内科長の阿部康二先生。

一般的に脳細胞の成長は10代後半から20代でピークを迎え、その後は1日に何十万個の単位で細胞が壊れていきます。個人差はありますが、50代になると萎縮の度合いが明確になり、脳の機能は確実に低下。それを防ぐには「アンチエイジング効果のある食事、運動、ライフスタイルで防げます」と阿部先生。

では、脳細胞の委縮が進む50代前後から早口言葉を練習しても〝脳の活性化〟にはならないのでしょうか。阿部先生は「やらないよりは少しは効果があるでしょう」と言います。

一度壊れてしまった脳細胞は元に戻りませんが、それを補うために違う細胞が発芽して働き出すことが分かりだしています。血液は必要なところに流れ、不要なところには流れない。つまり必要となる状態をつくり、使い続けていれば脳は活性化するというわけ。

「指先運動と早口言葉を組み合わせると、認知症予防につながる効果が期待できる」と話す専門家も増えてきています。簡単そうで、やってみると中には難易度の高い早口言葉もあり、若い人にも脳トレとしてお勧めです。

脳トレ、頭を鍛える生活術など多彩

専門職が出向いて開かれる「介護予防教室」

65歳以上を対象に開講 予約不要 参加無料

早口言葉や滑舌トレーニング、脳の脳力アップ、頭を鍛える生活術など、多彩な講座・講習が開かれているのが、65歳以上の人を対象とした岡山市ふれあい介護予防センターの「介護予防教室、(予約不要。参加無料)です。

理学療法士、保健師、歯科衛生士、健康運動指導士、健康運動指導士、作業療法士、介護福祉士、管理栄養士ら専門職が公民館や分館、福祉交流プラザなどに出向き、毎月・毎週定期的に開講しています。

講座内容の問い合わせは、
●中区・東区=TEL.086(274)5211岡山市ふれあい介護予防センター(中区桑野)
●北区=TEL.086(251)6517北事務所
●南区=TEL.086(230)0315南事務所へ。

読んで覚えて声に出せば

「早口言葉」でも脳の働きが活性化!

お茶やコーヒーを飲みながら認知症予防や介護予防になればと
岡山市が業務委託して開設している「おかやまオレンジカフェ」

認知症の人やその家族、認知症の不安がある人や地域の人が気軽に集まれる〝交流の場〟が現在市内に2カ所ある認知症カフェ「おかやまオレンジカフェ」(介護保険の地域支援事業として岡山市が民間委託)。

「月に1、2回の開催でお茶を飲みながら楽しくコミュニケーションしていただくことが目的のカフェです。ときにはクイズやパズル、早口言葉も脳のトレーニングになるのでいいですね」と、岡山市高齢者福祉課。

対象は、もの忘れで困っている本人または周りにいる人、困っている人を支えたい人、もの忘れについて関心のある人ならだれでも参加OK。時間内の出入りは自由。飲食代は実費必要(100円~300円)。

いきがいライフたかまつ(北区立田)で開かれるオレンジカフェ「ほっとりんく」では、2月18日(水)と同25日(水)、午後1時~3時にミニコンサートやセラピー犬とのふれあい交流を実施。25日はカフェ内で認知症サテライト相談も開催。

●詳しくはTEL.086(295)9557社会福祉法人義風会本部へ。

一方、南区浦安本町の愛光苑が運営するオレンジカフェ「ドレミ」(浦安本町公会堂)では2月27日(金)午前9時30分~12時30分、ミニコンサートや童謡、懐メロなどを一緒に歌います。同日はカフェ内でサテライト相談を同時開催。

●詳しくはTEL.086(265)2013愛光苑在宅介護支援センターへ。

●同事業についてはTEL.086(803)1230同市高齢者福祉課へ。

「リビングおかやま」「リビングくらしき」2015年2月14日号掲載

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